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  1. エッセイ・随筆5,372字約11分喫茶店の窓から十年間、同じ喫茶店の同じ窓際の席に通い続けている書き手による随筆。一杯のコーヒーと共に眺め続けた窓の外の街は、少しずつ、しかし確実に姿を変えていった。物語ではなく、観察の積み重ねが街の時間を映し出す。#エッセイ#随筆#喫茶店#日常
  2. 青春8,054字約16分八月のメトロノーム部員はたったの五人。コンクールにも出られない吹奏楽部が、それでも夏の間、体育館の裏で音を合わせ続ける。うまくいかないことばかりの毎日の中で、五人が見つけたのは勝つための理由ではなく、続けるための理由だった。#青春#吹奏楽#部活動#友情
  3. 現代ドラマ6,842字約14分最後の宿題廃校が決まった小さな島の小学校で、最後の一年を受け持つことになった四十代の教師と、たった三人の児童たち。特別なことは何も起きない、けれど確かに積み重なっていく日々を、卒業式の朝まで静かに描く。#ヒューマンドラマ#教師#離島#日常
  4. 歴史・時代7,055字約14分火消の梯子江戸の片隅、小さな町火消の組に生まれ育った若者が、亡き父から纏持ちの役目を継ぐ。火事場で本当に守るべきものは何か。師匠と仲間たちに支えられながら、不器用に、しかし確かに一人前になっていく姿を描く、静かな職人の物語。#時代小説#職人#師弟#江戸
  5. ホラー6,875字約14分駅のない駅出張帰り、深夜の各駅停車に揺られていた会社員は、時刻表にないはずの駅で電車が停まったことに気づく。降りていく乗客は、二度と戻ってこない。「降りてはいけない」と自分に言い聞かせながらも、同僚が降りていくのを見て、彼は迷い始める。#怪談#鉄道#静かな恐怖#余韻
  6. ミステリー6,914字約14分忘れ物の目録私鉄の忘れ物センターに、半年間、毎月同じ日に持ち主不明の古い目録帳が届く。中身は少しずつ違う。誰が、何のために。事件性のない小さな謎を、係員が手がかりを積み重ねてたどりつく先には、静かであたたかい理由があった。#日常の謎#鉄道#ミステリ#連作
  7. ラブコメ6,892字約14分隣の席の交渉営業事務の二十八歳、隣の席は寡黙な同僚。ある日を境に、付箋に一言だけ書いて渡し合う「交渉」が日課になった。休憩時間の争奪戦から始まったやり取りが、少しずつ言葉数を増やしていく。恋愛未満のオフィスラブコメ。#ラブコメ#オフィス#職場恋愛
  8. 現代ファンタジー6,974字約14分貸家の階段駅から十五分、坂の途中に建つ古い貸家。住む人が変わるたびに、玄関の階段の段数が増えたり減ったりするという。新しく越してきた在宅ワーカーの女が気づいたのは、その段数が、そこに暮らす人の抱える未練の数だということだった。#幻想#日常#再生
  9. 異世界ファンタジー辺境の鑑定士 第3話3,152字約6分辺境の鑑定士 第三話 紋章の来歴謎のメダルの来歴を辿るため、カイはギルド長ノーラと共に街の古文書庫へ向かう。断片的な映像をひとつずつ手繰り寄せていくうち、ドルムンドという街そのものの成り立ちに関わる、隠された過去が姿を現し始める。#異世界ファンタジー#連載#成り上がり#鑑定
  10. 異世界ファンタジー辺境の鑑定士 第2話3,089字約6分辺境の鑑定士 第二話 ギルドの依頼冒険者ギルドに連れて来られたカイは、倉庫に積まれた山のような未鑑定品の整理を任される。埃をかぶった品々を一つずつ視ていく中で、見覚えのない紋章が刻まれた一品に手が触れた瞬間、彼の脳裏に不穏な映像が流れ込む。#異世界ファンタジー#連載#成り上がり#鑑定
  11. 異世界ファンタジー辺境の鑑定士 第1話2,907字約6分辺境の鑑定士 第一話 錆びた剣の値打ち都を追われた帳簿係カイは、ある日「万物の来歴が視える」力に目覚める。辺境の街で行き倒れかけた彼は、一軒の質屋で誰も気づかなかった錆びた剣の真価を見抜き、店主とギルド職員を驚かせる。だがその噂は、思わぬ場所へ届いていた。#異世界ファンタジー#連載#成り上がり#鑑定
  12. 異世界ファンタジー2,881字約6分風の電話ボックス海を見下ろす丘に、電話線のつながっていない古い電話ボックスがある。受話器を上げて声を出すと、風がその声を遠くへ、時には過去へと運ぶという噂があった。喪失を抱えた青年がその扉を開ける、静かな再生の物語。#幻想#短編#喪失と再生
  13. SF月の裏の図書館 第3話3,145字約6分月の裏の図書館 第三話 余白に書かれた名前資料番号〇〇七三一の回収を保留した司書AIセレネは、時計店の尚美とともに、百年越しの物語の結末に向き合う。回収か、見届けるか。二つの選択の狭間で、セレネは司書としての新しい定義を見つける。#SF#連載#図書館#AI
  14. サスペンス2,426字約5分グラスのアリバイ老舗バーの常連客に窃盗の疑いがかけられた夜、バーテンダーは客の手元に残された一杯のロックグラス――氷の溶け具合という些細な証拠から、誰も傷つけずに真実を導き出す。後味のよい小さな推理譚。#ミステリ#短編#バー#推理
  15. 恋愛2,451字約5分雨の日だけ開く喫茶店十年前に別れた恋人と、雨の日だけ営業する小さな喫茶店で再会した二人。互いの人生を確かめ合うように交わす会話は、過去を蒸し返すことも、未来を急ぐこともなく、ただ雨の音の中に静かにとどまる。#恋愛#短編#大人#喫茶店
  16. SF月の裏の図書館 第2話2,584字約5分月の裏の図書館 第二話 時計と余白地球に降りた司書AIセレネは、資料番号〇〇七三一――時計職人が書けなかった長編――を追ううち、その物語を知らないまま同じ筋書きを書き進める一人の女性と出会う。回収すべきか、見届けるべきか、判断は揺れる。#SF#連載#図書館#AI
  17. 異世界ファンタジー1,181字約2分星を売る店路地の奥にひっそりと佇む、星を売る小さな店。店主の老人が値札をつけるのは、星そのものではなく、それを見上げた夜の記憶だった。眠れない夜を抱えた青年が扉を開けたとき、店の棚がかすかに光り始める。#幻想#短編#夜
  18. SF月の裏の図書館 第1話1,054字約2分月の裏の図書館 第一話 貸出期限は百年月の裏側に、地球のあらゆる「書かれなかった物語」を収蔵する図書館がある。司書AIのセレネが管理するのは、人類が書こうとして書けなかった小説たち。ある日、百年前に貸し出されたきりの一冊の返却通知が届く。#SF#連載#図書館#AI