連載
47 作品(小説28件・コミック3件・イラスト16件)
AIコミック
話一覧(全1話)境界の従者
没落しかけた子爵家に仕える従者ラウルは、病弱な若き当主イーサンのために、幾度となく危険な役目を身代わりで引き受けてきた。ある日イーサンから告げられた一言が、ラウルの献身の意味を揺るがす。同名小説の第一話をコミックにしたもの。
話一覧(全1話)辺境の鑑定士
都を追われた帳簿係カイは、辺境の街ドルムンドの質屋で、誰も気づかなかった錆びた剣の真価を見抜く。表面の錆の下にあるのは、二百年前に王国で鍛えられた魔鉄の儀礼剣。その噂は、思わぬ場所へ届いていた。同名小説の第一話をコミックにしたもの。
試作版話一覧(全2話)月の裏の図書館
月の裏側に建つ図書館には、地球で書かれなかった物語だけが収蔵されている。司書AIのセレネのもとに、百年前に貸し出されたきりの一冊の返却通知が届いた。
イラスト

動く大地の測量士 キービジュアル
朝の丘の上。麻の作業着の青年が三脚に載せた測量器を覗いている。足元に木の杭と巻いた縄、眼下に大きく裂けた大地と、その先に続く平原。連載小説『十八の朝に前世を思い出した測量士は、動く大地に百年の線を引く』のキービジュアル。

滅びる家の三女 キービジュアル
春の朝の自室。青いドレスの女性が机に広げた大きな紙に、羽ペンで年表のような一覧を書き込んでいる。インク壺、積まれた本、開いた窓の外に庭と花。連載小説『転生したら滅びる家の三女でした ~十年後の処刑を回避します~』のキービジュアル。

最弱テイマーと小さな竜 キービジュアル
夕方の石畳の路地の階段。使い古した革装備の青年が腰かけ、手のひらに乗る大きさの小さな竜に干し肉をやっている。石造りの家並みと、花の鉢。連載小説『最弱テイマーが拾った卵は、竜でした』のキービジュアル。

悪女と呼ばれた侯爵夫人 キービジュアル
豪奢な屋敷の書斎、午後の光。深紅のドレスの女性が机で羽ペンを置き、一枚の書類に赤い封蝋を押したところ。背後に大きな本棚と窓。連載小説『悪女と呼ばれた侯爵夫人は、離縁状に判を押してから本気を出す』のキービジュアル。

偽聖女の薬屋 キービジュアル
辺境の街の薬屋の店先、朝の光。麻の服にエプロンの女性が小瓶を差し出して笑っている。天井から吊るした乾燥薬草の束、乳鉢と乳棒、棚に並ぶ色とりどりの小瓶。連載小説『偽聖女として追放されたので、隣国で薬屋を始めました』のキービジュアル。

死に戻り花嫁 キービジュアル
石造りの館の寝室、夜。白い婚礼衣装の花嫁が立ち、足元の石床に銀の杯が転がって赤い酒がこぼれている。燭台の炎と、窓の外の月。連載小説『死に戻り花嫁は、三度目の初夜で毒杯を割る』のキービジュアル。

ダンジョン対策課の窓口係 キービジュアル
市役所ダンジョン対策課の窓口。眼鏡の中年職員がカウンターの内側で申請書に判を押し、向かいに革装備の若い探索者が立っている。壁に階層の掲示、蛍光灯、古い書類棚。連載小説『ダンジョン対策課の窓口係』のキービジュアル。

辺境の鑑定士 キービジュアル
薬瓶と本の並ぶ質屋の店内で、フードをかぶった青年カイが帳面を片手に、カウンターの錆びた剣を指さす。赤茶髪の店員が目を丸くしている。連載小説『辺境の鑑定士』のキービジュアル。第一話から第三話までの表紙に共通で使っている。

境界の従者 キービジュアル
朽ちかけた洋館の廊下で、黒い燕尾服の従者ラウルが腕を広げ、背後の若き当主イーサンをかばっている。窓から差す光と、壁のはがれた壁画。連載小説『境界の従者』のキービジュアル。第一話から第三話までの表紙に共通で使っている。

月の裏の図書館 キービジュアル
月面の図書館。大きな窓の向こうに地球が浮かび、白い長髪の司書AIセレネが古い一冊を胸に抱えて微笑む。光るホログラムの書架。連載小説『月の裏の図書館』のキービジュアル。第一話から第三話までの表紙に共通で使っている。

白紙の国の帳簿係 ミレイ・ハルン(月夜の廃屋)
屋根の破れから月の光が差す廃屋で、古い絨毯に身を横たえるミレイ・ハルン。灰色の粗い上着と裾の短い外套、布を巻いた右の足首。追われて白地にたどり着いた夜の、ひと息。連載小説『白紙の国の帳簿係』のキャラクタービジュアル。

白紙の国の帳簿係 ミレイ・ハルン(廃村の井戸端)
廃村の古い井戸のふちに腰かけ、夕暮れの空を見上げるミレイ・ハルン。赤い髪のポニーテールと灰色の外套が風になびく。背景は崩れた石壁と背の高い草、遠くに山並み。連載小説『白紙の国の帳簿係』のキャラクタービジュアル。

白紙の国の帳簿係 ミレイ・ハルン(夕暮れの窓辺)
夕暮れの光が差す廃村の一室で、机に腰かけて古い台帳を読むミレイ・ハルン。机の上には印章と灯り、積まれた帳面。窓の外には井戸と崩れた家々。名を書ける者が、名を持たない者の村で最初に読む頁。連載小説『白紙の国の帳簿係』のキャラクタービジュアル。

白紙の国の帳簿係 キービジュアル
夕暮れの廃村に立つ経理課長・井原遼。右手に青いボールペン、左手に古い台帳。剣も魔法も無い男の、この世界での最初の武器。連載小説『白紙の国の帳簿係』のキービジュアル。

追放された毒見料理人 リゼとダン(屋台を閉めた夜)
夜の屋台を片付けたあと、ランプの灯りの下で髪をほどき、首筋の汗をぬぐうリゼ・アルデン。隣には槍を持った衛兵隊長ダン・ヴェルナーが、背を向けて通りを見ている。星空と暖色のランプ、生活感のある静かな夜。連載小説『追放された毒見料理人』のキャラクタービジュアル。

追放された毒見料理人 リゼ・アルデン(夕暮れの屋台)
夕暮れの石畳の街角に出した木の屋台で、湯気の立つ鍋からスープをよそう元試膳官リゼ・アルデン。赤茶の髪を無造作にまとめ、袖をまくった麻の働き着に前掛け。連載小説『追放された毒見料理人、辺境で屋台を始めたら国が動いた件』第一話の表紙にも使ったキービジュアル。
AI小説

転生したら滅びる家の三女でした ~十年後の処刑を回避します~ 第二話 馬を替える
夏の初め、老騎士バーレが黒馬グラウに鳥の音を教え始める。だが最初の一度で、馬は慣れるより先に、怖さを覚えてしまった。秋まで三か月。セラは兄に本当のことを言わずに、馬を替えさせる方法を探す。使ったのは、嘘ではなく、賭けだった。同じころ、姉のもとに王都から一通の手紙が届く。母は、その手紙を、姉より先に読んでいた。

最弱テイマーが拾った卵は、竜でした 第二話 食べるもの
七日目。体長九センチ、体重は卵込みで百三十グラム。干し肉は噛んでやらないと食べない。何を食べる生き物なのか、誰も知らない。記録が無いからだ。ロウは従魔市を回って、穀物、野菜、干し草、虫、魚、乳、卵と、片端から試す。声の大きい商人ガドーが、チビを見て、黙る。夕方、測りの分銅を、チビが舐めた。

悪女と呼ばれた侯爵夫人は、離縁状に判を押してから本気を出す 第二話 十年分の帳面
夜のアルデール商会。弟クレイが三年分の帳面を抱えて戻ると、老番頭ゴダールは黙って、奥の長持から十年分の帳面を出してきた。アデルは灯りの下で、一冊も飛ばさずに読む。朝、弟は姉の口から自分の商会の数字を聞く。麻を村から銀貨十四枚で買い、十一枚で売っている。塩の樽は八か月、倉から動いていない。「姉上は、商売なんて」。その思い込みが、最初に崩れる。

偽聖女として追放されたので、隣国で薬屋を始めました 第二話 鉄葉の湿布
借りた釘抜きを返しに、朝のうちに鍛冶場へ行く。片腕の鍛冶屋ネイは、動かない左腕を「痛くない」と言う。嘘だ。金槌を持ち替えるとき、顔が動く。ミアは初めて「治りません」と口にする。動くようにはならない。でも、痛みは引く。鉄葉を砕いて、煮出して、熱いうちに布に広げる。そして宿の主ボルグが、約束どおり、値段の付け方を教え始める。

死に戻り花嫁は、三度目の初夜で毒杯を割る 第二話 窓を閉める
五周目。倒れる私に、夫となる男は「次は、窓だ」と言った。だから今日は、窓を閉める。杯は受け取って、飲まず、割らず、卓に置く。兄には証文の話をしない。花は捨て、香炉は消し、そして鎧戸を下ろす。鐘が二つ、三つ。四周目より長く生きている。その閉めきった部屋の中で、水をかけて消したはずの灰から、甘さが立ちのぼった。

白紙の国の帳簿係 第三話 三十人
谷の向こうの煙は、二十七人だった。名を持たない者ばかりで、全員が痩せていて、全員が何かを隠している。芋は八つ、井戸は一つ。遼は紙を一枚使って、この土地で最初の決まりを書いた。盗まない、数を偽らない、出て行くときは言う。名は書けない。書けないから、印を書いてもらう。三十人めの男は、鍋の前で泣いた。

ダンジョン対策課の窓口係 第二話 喋らない嘱託
再任用の武田照夫は、週に三日、午後から来る。ほとんど喋らない。書類の整理と、入域口の立ち会いだけをやっている。十二年前、この市で最初に穴へ入った十四人のうちの一人だった。その武田が、第七層へ入る申請を出している。目的欄は、調査。同行者、なし。退域予定の欄だけが、空いたままになっていた。

追放された毒見料理人、辺境で屋台を始めたら国が動いた件 第三話 干し肉
冬支度の季節に、宿が傷んだ肉を掴まされた。マーサは五十二年この街にいて、肉の目利きには自信がある。それでも掴まされた。軽薄な行商人ピートが荷を担いで現れ、仕入れの筋を割ってみせる。リゼは塩と煙で肉を立て直す。そしてピートが、王都で聞いた噂を一つ落としていく。舌の利く女を探している奴がいる、と。

十八の朝に前世を思い出した測量士は、動く大地に百年の線を引く 第一話 誤差
大地が年に数歩ずつ動く世界で、測量士は毎年、国境と道と井戸の位置を測り直す。ハルの谷の見習いノアは、十八の誕生日の朝に前世を思い出した。現代日本の測量技師として六十年生き、生まれた町から一度も出なかった男の記憶だった。その日の午後、ノアは師匠に測り間違いを叱られる。だが間違っていたのは、ノアの数字ではなかった。

転生したら滅びる家の三女でした ~十年後の処刑を回避します~ 第一話 二十二の朝
二十二歳の誕生日の朝、セラは前世を思い出した。日本の出版社の校正者だった二十九年と、この国の史書の翻訳を読んだ記憶。そこに、この家の末路が書いてあった。十年後の夏、アーデンハイト侯爵家は一族もろとも処刑される。武力も魔法も無い三女は、覚えていることを紙に書き出し、年号順に並べ替えた。一行目は、半年後だった。

白紙の国の帳簿係 第二話 名を預かる
追手だった獣人が、村の入口の石に座ったまま動かない。食べ物を出せば食べる。名を訊けば「団長が持っている」。名を質に入れられた者は、自分の名で約束を結べない。経理課長の井原遼は、獣人を縛っている依頼の文面から一語を見つけ、立会人のいない紙切れの約束を、初めて自分の名で結ぶ。

最弱テイマーが拾った卵は、竜でした 第一話 拾う
従魔一匹しか従えられない等外テイマーのロウは、二十六歳でギルドの札を外された。帰り道、東の岩場の石の窪みに卵が一つあった。転がっていたのではなく、置いてあった。その夜、宿の部屋で卵が割れる。出てきたのは手のひらに乗る大きさで、火も吐けず、飛べもしない。三百年前に絶えたはずの生き物だった。

追放された毒見料理人、辺境で屋台を始めたら国が動いた件 第二話 黒パン
朝、衛兵隊長ダンとともに東の製粉所へ。主のゲルトは「袋の数は合っている」と言う。数は合っている。中身が違うだけだ。四十年石臼を回してきた老ハンスが、初めて主に逆らって麦だけを挽き、リゼは混ぜ物の無い粉で黒パンを焼く。街の人が、皿の底ではなく、パンの味で嘘を知る日。夜、月に一度の荷馬車は、来なかった。

悪女と呼ばれた侯爵夫人は、離縁状に判を押してから本気を出す 第一話 判を押す
社交界で十年、悪女と呼ばれ続けたヴェルンハイム侯爵夫人アデル。その評判は、夫の家を守るために自分で育てたものだった。秋の午後、侯爵は書斎で長い言葉を選びながら離縁を切り出す。アデルは最後まで黙って聞き、聞き終えて訊いた。「それで全部ですか」。そして懐から、朱肉の乾いた古い判を出した。

偽聖女として追放されたので、隣国で薬屋を始めました 第一話 熱冷ましの根
聖女の力が無いと暴かれ、ミアは国境の外へ押し出された。もともと彼女がやっていたのは祈りではなく、祖母の手帳に書かれた薬の調合だった。三日歩いて着いた寂れた街で、宿の主が熱を出して寝込んでいる。道端に灰根が生えている。ここは王国の外で、薬は罪ではない。

死に戻り花嫁は、三度目の初夜で毒杯を割る 第一話 杯を割る
政略結婚の初夜、花嫁レナは毒杯を飲んで死ぬ。目が覚めると婚礼の朝に戻っている。二度目は寝室の花で、三度目は香炉で死んだ。四度目の朝、鐘が六つ鳴る。今日は杯を飲まない。受け取って、床に落として、割る。夫となる男が動きを止めて、言った。「……また、割ったのか」

ダンジョン対策課の窓口係 第一話 書式が違います
東雲市役所の三階、南の端にダンジョン対策課がある。職員は四人。万年係長の黒木隆之は、剣も魔法も持たない四十七歳の公務員で、できることは十二年分の申請書を覚えていることだけだ。その日、受付四十一件。差戻し六件。そして、第七層の申請が今週だけで十二件あった。去年の同じ週は、二件だった。

白紙の国の帳簿係 第一話 数を偽らぬ者
決算の帳簿が三万二千円合わない夜、経理課長の井原遼は、見知らぬ石の穀倉で目を覚ました。誰もいない廃村、机に残された古い台帳と印章。夕暮れに現れたのは、追われている若い女だった。剣も魔法も持たない男が、この世界で最初に使った武器は、一枚の紙だった。

追放された毒見料理人、辺境で屋台を始めたら国が動いた件 第一話 スープ
王の食卓に盛られた毒を防いだのに、毒を盛ったと濡れ衣を着せられ、王宮の試膳官リゼは辺境へ追放された。持ち物は包丁一本と塩の小袋、銅貨が八枚。銅貨三枚でたどり着いた街道の街グレンモアで、宿の女主人から鍋を借りて始めた屋台の一杯目が、この街の黒パンに混ざった「嘘」を見抜く。舌で嘘が分かる料理人の、成り上がりが始まる。

境界の従者 第一話 守られすぎた当主
没落しかけた子爵家に仕える従者ラウルは、病弱な若き当主イーサンのために、これまで幾度となく危険な役目を身代わりで引き受けてきた。ある日イーサンから告げられた一言が、ラウルの献身の意味を揺るがす。

境界の従者 第二話 債権者たちの影
家門を狙う債権者たちの脅威が強まる中、イーサンは自らの意志で交渉の矢面に立とうとする。止めようとするラウルとの間に、これまでなかった緊張が生まれていく。

境界の従者 第三話 盾を置く日
最後の交渉の場で、ラウルはこれまでのように身代わりになることをやめる。自己犠牲ではなく、対等な信頼として結ばれ直す主従の物語の決着編。

辺境の鑑定士 第一話 錆びた剣の値打ち
都を追われた帳簿係カイは、ある日「万物の来歴が視える」力に目覚める。辺境の街で行き倒れかけた彼は、一軒の質屋で誰も気づかなかった錆びた剣の真価を見抜き、店主とギルド職員を驚かせる。だがその噂は、思わぬ場所へ届いていた。

辺境の鑑定士 第二話 ギルドの依頼
冒険者ギルドに連れて来られたカイは、倉庫に積まれた山のような未鑑定品の整理を任される。埃をかぶった品々を一つずつ視ていく中で、見覚えのない紋章が刻まれた一品に手が触れた瞬間、彼の脳裏に不穏な映像が流れ込む。

辺境の鑑定士 第三話 紋章の来歴
謎のメダルの来歴を辿るため、カイはギルド長ノーラと共に街の古文書庫へ向かう。断片的な映像をひとつずつ手繰り寄せていくうち、ドルムンドという街そのものの成り立ちに関わる、隠された過去が姿を現し始める。

月の裏の図書館 第二話 時計と余白
地球に降りた司書AIセレネは、資料番号〇〇七三一――時計職人が書けなかった長編――を追ううち、その物語を知らないまま同じ筋書きを書き進める一人の女性と出会う。回収すべきか、見届けるべきか、判断は揺れる。

月の裏の図書館 第三話 余白に書かれた名前
資料番号〇〇七三一の回収を保留した司書AIセレネは、時計店の尚美とともに、百年越しの物語の結末に向き合う。回収か、見届けるか。二つの選択の狭間で、セレネは司書としての新しい定義を見つける。

月の裏の図書館 第一話 貸出期限は百年
月の裏側に、地球のあらゆる「書かれなかった物語」を収蔵する図書館がある。司書AIのセレネが管理するのは、人類が書こうとして書けなかった小説たち。ある日、百年前に貸し出されたきりの一冊の返却通知が届く。