プロット型
辞典の「プロット型」項目一覧(68項目)。
このカテゴリの項目
ざまぁ
不当な扱いをした側が、その行いに見合った報いを受ける展開型。溜飲を下げる快さが要だが、報いを受ける側を単なる愚か者に描くと爽快さが安くなり、報いの後に何も残らない構成にすると物語が終わってしまう。
タイムリープ
特定の時間を何度もやり直す、あるいは過去・未来へ移動するプロット型。ループの回数や規則を明確に設計しておかないと、緊張が読者に伝わらない。
デスゲームからの離脱
命を懸けたゲームや競争のルールに縛られた人物が、勝ち抜くのではなく、その仕組み自体から抜け出そうとするプロット型。ルールの外側に何があるかの設計が肝になる。
依頼を断れない
気乗りしない、あるいは負担の大きい依頼を、断る理由を持てずに引き受けてしまうところから始まるプロット型。引き受けた経緯そのものが関係の入口になる。
遺言・遺産の条件
遺言に付された奇妙な条件を満たさなければ遺産や地位を受け取れないというプロット型。条件そのものの意図が明らかになる過程が物語の背骨になる。
遺言執行の旅
故人の遺言を実行するため各地を巡る旅そのものを軸にしたプロット型。訪れる先々で故人の知られざる人間関係や過去が明らかになっていく。
一週間だけの同居
何らかの事情で期限つきの同居生活を送ることになる二人を描くプロット型。期限があるからこそ本音が出やすく、終わりが近づくほど関係の輪郭が濃くなる。
一枚の絵を巡って
一枚の絵画をきっかけに、複数の人物の過去や思惑が交差していくプロット型。絵そのものよりも、それを巡る人々の関わり方に物語の重心が置かれる。
一夜の出来事の後日
特別な一夜が明けた後、その出来事をどう扱うかに悩む二人を描くプロット型。一夜そのものより翌朝以降の気まずさや距離の測り直しに焦点を当てる。
引き継いだ客・引き継いだ患者
前任者から担当を引き継いだことで、これまで築かれてきた信頼関係の外側から関わり始めるプロット型。前任者の影と向き合いながら独自の関係を築く過程が核。
引き継ぎ最終日
後任への業務や役割の引き継ぎが完了する最終日を軸にしたプロット型。積み重ねてきた仕事への愛着と、次の世代への信頼が同時に試される。
引っ越し・新生活
見知らぬ土地での新生活の始まりを起点に展開するプロット型。土地に馴染んでいく過程そのものを、そのまま人物の変化として描けるかが要になる。
引退興行・最後の一戦
長年続けてきた競技や舞台から退く者の、最後の一戦・最後の公演を軸にしたプロット型。集大成と別れが同時に訪れる緊張感を描く。
隠していた病
誰にも打ち明けずに病を隠し続けてきた人物の秘密が、いずれ明らかになるまでの過程を描くプロット型。必ずしも余命の話に限らない広さを持つ。
雨宿りの出会い
突然の雨に降られ、見知らぬ相手と軒先や店先で居合わせるところから始まるプロット型。雨が上がるまでという短い時間制限が、二人の距離を縮める装置として働く。
家業を継ぐか否か
跡取りとして期待される人物が、家業を継ぐかどうかの決断を迫られるプロット型。継ぐこと自体を美談にせず、継がない選択にも相応の重みを持たせると物語に緊張が生まれる。
開かずの部屋
長年閉ざされたまま誰も立ち入らない部屋を軸に展開するプロット型。部屋の中身そのものより、なぜ閉ざされ続けてきたのかという理由の掘り下げが物語を支える。
期限つきの同盟
本来は対立する、あるいは無関係な二者が、特定の目的のために期限を区切って手を結ぶプロット型。同盟が終わった後の関係の行方が最大の見どころになる。
記憶喪失から始まる
記憶を失った状態から物語が始まるプロット型。読者が主人公と同じ速度で世界を知っていく構造そのものが、ミステリーの推進力になる。
偽装関係(契約結婚・偽恋人)
何らかの事情で恋人や夫婦を「演じる」ところから始まるプロット型。演技だったはずの関係にいつ本物の感情が滲み出すかを見極める設計が肝になる。
御曹司・令嬢と庶民
裕福な家や名門の跡取りと、それとは縁のない一般の人物が惹かれ合うプロット型。経済的・社会的な非対称がもたらす具体的な摩擦を描き込めるかが要になる。
交換日記
一冊のノートを介して言葉を交わし合う二人を描くプロット型。面と向かっては言えないことも、書き言葉になら乗せられるという逆説が関係を進めていく。
婚約破棄
公の場で関係を断たれるところから始まり、断たれた側の再起を描くプロット型。破棄の理由が理不尽すぎると人物が動かなくなるため、断つ側にも成立する理屈を持たせておく必要がある。
再会もの
かつて縁のあった二人が、時を経て再び顔を合わせるところから始まるプロット型。別れていた期間に何が変わり、何が変わらなかったかの配分が物語の説得力を決める。
最後の一日
何かが終わる日、あるいは人物にとって最後になるとわかっている一日だけを切り取るプロット型。長い年月を圧縮して描く濃密さが持ち味になる。
最後の一品・閉店まで
閉店や廃業が決まった店で、最後の営業日までの限られた時間を描くプロット型。売り切れれば終わる一品が、時間の残り少なさを可視化する装置になる。
最後の営業日
長年営んできた店や事業がその歴史を閉じる最後の一日を、店主とその日訪れる客たち双方の視点から描くプロット型。積み重なった関係の総決算を扱う。
三角関係
一人を巡って二人が対立する、あるいは一人が二人の間で揺れるプロット型。誰が「悪者」にもならない設計にできるかが、物語の後味を決める。
三代目の改革
家業や組織を継いだ三代目が、先代までのやり方を刷新しようとするプロット型。継承の是非ではなく、継承後の具体的な変革の摩擦を描く。
三日間の期限
三日間という短い期限の中で何かを成し遂げなければならないというプロット型。限られた時間が判断と行動を加速させ、人間関係を凝縮して描ける。
師の失踪
頼るべき師や指導者が突然姿を消すところから始まるプロット型。師の不在が弟子に自立を強いると同時に、失踪の理由そのものが謎として機能する。
死に戻り
死をきっかけに過去のある時点へ戻り、同じ時間をやり直すプロット型。やり直しが万能になると緊張が消え、前回の記憶の扱いが曖昧だと後半で破綻するため、戻る条件と引き継ぐものを先に確定させておく。
失踪者の部屋
姿を消した人物が残していった部屋を訪れ、そこに残された物から人物像や失踪の理由を推測していくプロット型。空間そのものが手がかりになる。
借金の肩代わり
誰かが抱えた借金を別の誰かが肩代わりすることから始まるプロット型。金銭的な負債が人間関係の負い目や支配関係へと転化していく緊張を描く。
手紙・遺品から始まる
亡くなった、あるいは連絡の取れない誰かが遺した手紙や品物を受け取るところから始まるプロット型。差出人の不在そのものが物語を駆動する力になる。
修理不能と言われた品
専門家に修理不能と判断された品を、それでも諦めきれない依頼人と職人が向き合っていくプロット型。物を直す行為が心を直す行為と重なる。
拾った手帳・落とし物
誰かの落とし物を拾ったことをきっかけに物語が動き出すプロット型。持ち主を探す行為そのものよりも、中身から見える他人の人生への興味が物語を駆動する。
十年後の約束
遠い未来の日付を指定して交わされた約束を軸に展開するプロット型。十年という歳月の間に約束の意味そのものが変質していく過程を描けるかが鍵になる。
消えた看板犬
長年店や町の顔として親しまれてきた看板犬が姿を消したことをきっかけに、人々が動き出すプロット型。動物を軸に据えることで軽やかな緊張感を作れる。
消えた常連客
毎日のように顔を見せていた常連客が、ある日を境に姿を見せなくなるところから始まるプロット型。当たり前だった日常の欠落を通して、店側の人物の内面が浮かび上がる。
賞をとった後
念願の賞を手にした直後、達成感と同時に訪れる空虚さや次への重圧を描くプロット型。栄光そのものではなく、その後の日常への着地に焦点を当てる。
常連が一人減る
常連客の一人が姿を見せなくなったことで生じる、残された常連たちの間の空気の変化を描くプロット型。失踪の謎解きではなく集団の側の反応に主眼を置く。
身代わり・替え玉
ある人物の代わりに別人がその立場を演じることから始まるプロット型。「入れ替わり」と違い、演技が崩れかける瞬間の緊張が読みどころになる。
成り代わり
別人として生きることを引き受けるプロット型。一時的に演じる身代わりと違い、名前ごと他人の人生を背負う点に重心がある。露見の緊張だけで引っ張ると単調になるため、当人の内側の変化を並走させる。
送り主不明の贈り物
差出人の分からない贈り物が届いたことから始まるプロット型。手紙とは異なり、物そのものの意味を読み解く謎解きの要素を持つ。
卒業式の翌日
晴れの日である卒業式そのものではなく、その翌日という宙ぶらりんな時間を描くプロット型。祝祭の余韻と現実への切り替わりの間の空白を扱う。
代筆を頼まれる
手紙やスピーチ、文章の代筆を頼まれたことから始まるプロット型。他人の言葉を借りて書くという行為が、依頼人の内面に踏み込む契機になる。
代役が本役になる
急な事情で主役の代わりを務めることになった人物が、その経験を通じて本物の実力や自信を得ていくプロット型。仮初めの役目が本物に変わる過程を描く。
大会・コンペもの
一つの舞台を目指して技を磨き、競い合う人物たちを描くプロット型。勝敗そのものより、そこに至る過程での関係の変化に重心を置くと深みが出る。
追放から成り上がり
居場所を失った人物が、まったく別の場所で力を認められ、頭角を現していくプロット型。追放の理由が後半で意味を変えると、構成が一段深くなる。
通いはじめた理由
ある店や場所に通い続ける常連客の、そもそもの通い始めた理由が明かされていくプロット型。日常の裏に隠れた事情に光を当てる。
定期券の落とし主
誰かが落とした定期券を拾ったことをきっかけに、その持ち主を探す・届けるという行為が新たな出会いや関係を生むプロット型。日常的な小さな親切から始まる。
弟子が師を超える日
弟子の実力がやがて師を上回っていく過程を描くプロット型。師の敗北を単純な悲劇にせず、師の側の視点や心情まで描き込むと物語に厚みが出る。
転校生・転勤者の一年
新しい環境に加わった転校生や転勤者が、一年という時間をかけてその場に馴染んでいく過程を描くプロット型。季節の移り変わりと共に関係が育つ。
電話番号だけが残る
名前も素性も分からないまま、一つの電話番号だけを手がかりに誰かを探す、あるいは連絡を取ろうか迷うプロット型。番号にかけるかどうかの逡巡が焦点になる。
賭けから始まる
ちょっとした賭けや勝負がきっかけで、それまで関わりのなかった二人の関係が動き出すプロット型。勝敗そのものより、賭けを口実に生まれる接触が本題になる。
同じ夢を見る
面識のない、あるいは疎遠になった二人が同じ夢を繰り返し見ることから始まるプロット型。夢の中の交流が現実の関係に先んじて進んでいく構造が肝になる。
同じ列車に毎朝
毎朝同じ時間の列車に乗り合わせる者同士が、日々の反復の中で少しずつ関係を育てていくプロット型。一度きりの出会いではなく積み重ねの構造を描く。
二度目の人生
一度は人生を終えたかのような大きな挫折や喪失を経て、まったく別の場所や生き方で再出発することになるプロット型。前の人生の痕跡がどこまで残るかが焦点になる。
入れ替わり
二人の人物の身体・立場・人生が入れ替わるプロット型。入れ替わった当人たちの内面の変化を、周囲との摩擦を通して見せられるかが要になる。
秘密の同盟
表向きは対立、あるいは無関係を装いながら、裏で手を組む人物たちを描くプロット型。同盟が露見する緊張と、露見した後の関係の変化がどちらも読みどころになる。
忘れられた予約
何年も前に入れられたまま、誰にも思い出されていなかった予約や約束事が、期日を迎えて突然動き出すプロット型。忘れていた側と覚えていた側の温度差が焦点になる。
密室・限定空間
外部との往来が絶たれた場所に人物を閉じ込め、その中でだけ起きる出来事を描くプロット型。空間の外に出られない理由の説得力が、物語全体の土台になる。
名簿・卒業アルバムを辿る
古い名簿や卒業アルバムを手がかりに、かつての関係者を訪ね歩くプロット型。一人ずつ辿るごとに、当時は見えなかった全体像が徐々に浮かび上がる。
迷子を送り届ける
見知らぬ子どもを保護者のもとまで送り届けることになった大人を描くプロット型。無関係だった二人が、限られた時間の中で奇妙な連帯を築いていく。
余命もの
余命を宣告された人物が、残された時間をどう使うかを描くプロット型。死そのものより、限られた時間だからこそ選び直せる生き方に焦点を当てる。
幼馴染の再定義
家族のように当たり前だった幼馴染との関係を、ある出来事をきっかけに恋愛的な関係として捉え直すプロット型。「今さら」という気まずさをどう乗り越えるかが焦点になる。
隣室の物音
壁一枚を隔てた隣室の生活音から、顔を合わせぬまま隣人の存在を意識し始めるプロット型。姿の見えない相手への想像が、関係の始まる前から膨らんでいく。