プロット型

ざまぁ

不当な扱いをした側が、その行いに見合った報いを受ける展開型。溜飲を下げる快さが要だが、報いを受ける側を単なる愚か者に描くと爽快さが安くなり、報いの後に何も残らない構成にすると物語が終わってしまう。

#ざまぁ#因果応報#逆転#プロット型
組み方向

理不尽な扱いをした側が、その行いに見合った結果を自ら引き受けることになる展開型である。主人公が能動的に報復するとは限らず、放り出した相手の価値に気づいたときにはもう手が届かない、切り捨てた仕組みが自分の首を絞める、といった因果の巡りとして描かれることも多い。ここが「復讐」との分かれ目で、復讐が主人公の意志と行動の物語であるのに対し、この型の重心は加害側が自分の選択の帰結に直面する瞬間そのものにある。

書き手が陥りやすい罠は二つある。ひとつは、報いを受ける側を最初から最後まで単純な悪や愚か者として描いてしまうこと。相手が何も考えていない人物であるほど、その転落は当然の結果に見え、逆転の落差が小さくなる。相応の理屈と自負を持った相手が、その理屈ごと崩れるからこそ場面が立つ。相手が何を守ろうとして誤ったのかを一行でも書いておくと、転落の場面に厚みが生まれる。もうひとつは、報いを描いた時点で物語が空になってしまうこと。溜飲が下がった後に主人公が何を手にし、どこへ向かうのかを用意しておかないと、快さは一度きりで消える。

型のバリエーション

  • 主人公が何もしないまま、相手が自分の判断の結果に沈んでいく型。主人公は既に別の場所で立ち直っており、報いを見届ける立場にすらいない。
  • 切り捨てた側が、失ったものの大きさに後から気づく型。取り戻そうと近づいてくる相手に、どう応じるかが主人公の到達点を示す。
  • 不正の構造そのものが明るみに出て、加担していた全員が立場を失う型。個人ではなく仕組みに報いが及ぶ。
  • 報いを受ける側にも守りたいものがあったと判明する型。転落を見届ける主人公の中に、後味の悪さが残る。
  • 報いを与える機会を得た主人公が、あえてそれを行使しない型。手を下さない選択が、最も強い決着になることがある。

筋書きの例

  • 工房の要だった職人を「代わりはいくらでもいる」と切った経営者が、以後どの職人にも同じ仕上げを出せないまま、看板だけを残して信用を失っていく。当の職人は隣町で小さな工房を構え、その顛末を人づてに聞くだけである。
  • 手柄を横取りされ続けた技術者が黙って職を辞し、残された記録の不備が半年後の検査で露見する。責任を問われた上司が助力を求めて訪ねてくるが、技術者はすでに別の現場で新しい信頼を積み上げている。
  • 私腹を肥やす代官を告発した村人たちが、査問の場で証拠を突きつける。代官の失脚後、村に残ったのは勝利感ではなく、荒れた田をどう立て直すかという地味な仕事の山だった。

組み合わせやすい題材

テーマの「裏切り」を前段に置くと、報いに至るまでの筋が通りやすい。プロット型の「追放から成り上がり」と組み合わせれば、主人公の再起と相手の転落を並走させられる。テーマの「正義の代償」を重ねると、報いを与える側にも失うものがあると示せて、単純な勝敗の構図から抜け出せる。舞台に人目の多い場を選ぶと、報いが公のものとして確定する瞬間を作れる。

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関連項目

同じプロット型の項目

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