#ハッピーエンド
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ハッピーエンド
12 作品(小説12件)
小説

会社の飲み会で潰れた先輩を家まで送ったら、玄関で「帰さない」と言われた
入社一年目の俺が、飲み会で潰れた二十九歳の先輩を家まで送ったら、玄関先で「帰さない」と真顔で言われた。実は先輩はそこまで酔っていなくて、俺がちゃんと確認すると、はっきり「今夜は正気だから」と答えてくれた。

同居してる幼馴染に「私の推しに似てる」と言ったら、本気で怒られた
家賃折半で同居して二年目、幼馴染の航に「推しの岸谷レオに似てる」と言った瞬間、空気が凍った。冗談のつもりだった一言に本気で怒った彼が、実は自分を見てほしかったのだと気づいてから、二人の関係は静かに変わっていく。

十年ぶりの同窓会で、当時いちばん話せなかった相手と最後まで残ってしまった
大学のゼミで四年間同じ教室にいたのに、ほとんど言葉を交わせなかった相手と、十年ぶりの同窓会の二次会に最後の二人で残ってしまった。互いに「嫌われている」と思い込んでいた勘違いが解けたとき、三十二歳になった二人の間に、ようやく素直な距離が生まれる。

マッチングアプリで三回目に会った日、彼が私の部屋の合鍵を作ってきた
三回目のデートで合鍵を渡された私は、てっきり「うちに来て」の意味だと思って身構えたら、渡されたのは彼の部屋の鍵だった。勘違いから始まった夜は、変な空気のまま、思いのほか甘い方向に転がっていき、気づけば私は彼の部屋のベッドまで連れていかれていた。

離婚した元夫と、再婚相手の顔合わせ前夜に同じホテルに泊まっている
三年前に離婚した元夫と、妹の結婚式前夜、同じホテルのバーで鉢合わせた。互いに新しい相手がいると思い込んでいたのに、口を開けば出てくるのは、離婚の理由にもならなかった小さな本音ばかりで——三十六歳と三十九歳が、ようやく素面で向き合う一夜。

社内恋愛禁止の会社で、私は毎週金曜だけ上司の部屋の合鍵を使う
就業規則で社内恋愛が禁じられた会社で、三十歳の主任と三十七歳の部長は、毎週金曜だけ他人のふりをやめる。四ヶ月続いた秘密が、同僚の異動という現実を見せつけられた夜、ついに耐えられない重さに変わる——このまま隠れ続けるか、何かを手放して外に出るか。

十歳年下の弟子に「先生と呼ぶのはもうやめます」と言われた夜
夫の遺した硝子工房を継いで三年、四十路手前の澪は十歳年下の弟子・悠一と難しい特注品を仕上げる。窯の火を落とした夜、彼は「先生と呼ぶのはもうやめます」と告げ、抑えてきた想いが静かに動き出す。

離婚届を出した日の夜、行きつけのバーの店主は初めて私の名前を呼んだ
離婚届を提出した夜、三十四歳の千夏は六年通ったバーを訪れる。店主の榊は初めて名前を呼び、「お客さん」で通してきた歳月の理由を、今夜だけ言葉にする。誰も悪くない結婚の終わりと、静かに待ち続けた年上の男の告白を描く、大人のハッピーエンド短編。

五年ぶりに再会した幼馴染の外科医は、もう私を離す気がないらしい
父の緊急手術で五年ぶりに帰った町で、執刀医の欄に幼馴染の名前を見つけた柚葉。何も告げずに町を出た自分を、律は責めもせず、ただ「待っていた」とだけ言う。逃げ場を差し出し続ける彼の静かな執着に、心がほどけていく大人の再会譚。

契約結婚の相手が、契約書にない「毎晩の抱擁」を要求してくる
祖母の遺した古書店を守るため、汐里は一年限りの契約結婚を選んだ。家賃も家事分担も寝室の別も明記された契約書に、夫となる建築家はただ一条だけ、書かれていない条件を加えてきた——「毎晩、少しだけ抱きしめさせてほしい」。

婚約破棄された伯爵令嬢ですが、隣国の若き公爵に「全部あなたにください」と言われています
建国祭の夜、伯爵令嬢イザベルは王太子から大勢の前で婚約破棄を告げられる。すべてを失った彼女に、隣国の若き公爵が歩み寄り、静かに手を差し出す。──長年見つめ続けてきた想いが、身分差を越えて花開く宮廷溺愛譚。

政略結婚の初夜、冷徹と噂の辺境伯は毛布を三枚重ねてから私に触れた
政略結婚で嫁いだ先は、冷徹と噂の辺境伯——けれど初夜の彼は、凍える寝台に毛布を三枚重ねてから、震える指先で私の手にそっと触れた。不器用な優しさに少しずつ心を開いていく、雪深い辺境からはじまる大人の夫婦譚。