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夜の街
閉店後の店、深夜の館。灯りの落ちた場所で。(3作品)

深夜の秘宝館
深夜の美術館、修復半ばの絵画の前で学芸員と修復士が半年間押し殺してきた想いに動かされる一夜を描く。絵の具と沈黙が満ちる修復室で、指先の熱が言葉を超えていく、大人のための静かな官能譚。

古書店の合鍵
深夜零時まで灯る古書店の店主と、週に一度だけ現れる常連客の女。売り物にしない稀覯本を特別に貸し出す代わりに交わされる、貸出票をめぐる静かな駆け引き。本の余白に隠された、大人ふたりの官能譚。

陽炎ホテル
海辺の古いホテルに、年に一度だけ同じ日に泊まりに来る男と女。互いの名前も職業も知らないまま、十年続いてきた一夜の約束。十一年目の夏、女は初めて、約束を破ろうかと迷っていた。名前のない関係を描く官能短編。