#年上
R18
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年上
5 作品(小説5件)
小説

亡き夫の親友に、四十九日の夜「まだ泣いていないだろう」と言われた
夫を亡くして四十九日、三十五歳の紗和は、葬儀のすべてを取り仕切ってくれた夫の親友、四十一歳の遠野に「まだ泣いていないだろう」と指摘される。悲しみを声に出せずにいた夜、独りで生きていく覚悟だけを固めていた紗和は、その一言でようやく崩れ、二人は喪失の先にある生を、そっと確かめ合うことになる。

不眠の魔導具師 第一話 眠れない夜の客
辺境の街で夜だけ灯る工房。魔導具師レインは、触れた者の「眠れなさの形」を読み取り、安らかな眠りのための道具を作る。ある夜、二年眠れていないという護衛長ヴェラが訪れ、手っ取り早い魔除けを求めるが、レインは安易な処方を拒む。

不眠の魔導具師 第二話 触れる指先
三日ごとに工房へ通ううち、ヴェラは少しずつ二年前の記憶を語りはじめる。触れ合う指先に募る熱を、レインは魔導具師の一線として押しとどめるが、ある夜、ヴェラは自分の望みをはっきりと言葉にする。

不眠の魔導具師 第三話 灯を分け合う夜
最後の支払いを済ませ、ヴェラは客でなくなった。もう一線を引く理由をなくしたレインの前で、彼女は自分の言葉で望みを差し出す。灯り一つの工房に、二人だけの夜が満ちていく――スローバーンの果てに辿り着く、静かな官能の結末。

離婚届を出した日の夜、行きつけのバーの店主は初めて私の名前を呼んだ
離婚届を提出した夜、三十四歳の千夏は六年通ったバーを訪れる。店主の榊は初めて名前を呼び、「お客さん」で通してきた歳月の理由を、今夜だけ言葉にする。誰も悪くない結婚の終わりと、静かに待ち続けた年上の男の告白を描く、大人のハッピーエンド短編。