漫画 C-08視線誘導・読みの流れ

見開き・ページ送り・縦スクロールの読みの違い

別名: 縦読み、ウェブトゥーン、単ページ表示

紙の見開き、スマホの1ページ表示、縦スクロールでは、一度に見える範囲と「区切り」の位置が違う。どの表示でも成り立つ設計にする。

どういう技法か

同じ漫画でも、表示形式によって読者の見え方が変わる。紙や見開き表示では左右2ページが一度に見え、ページめくりが区切りになる。スマホやタブレットでは1ページずつ表示されることが多く、STOTUKUの解説は見開きでも単ページでも機能するコマ割りが必要だとしている。縦スクロール(ウェブトゥーン)では、コマは上から下へ一列に並び、ページの区切りがない。解説では、コマ間の余白の取り方で場面転換や緊張を作り、1画面に収まる大きさで決定的な場面を見せるとされる。

なぜ効くのか

読者が一度に見る範囲が、情報を隠せる単位になる。見開きでは2ページ分が同時に目に入るため、隠したい絵は次の見開きへ送る必要がある。単ページ表示では1ページごとに区切りがあり、縦スクロールでは画面の下端が常に「まだ見えていない」境界になる。この違いを意識しないと、めくりの驚きが事前に見えてしまったり、見開きゴマが半分に割れたりする。

やり方

  1. 隠したい絵は、表示形式ごとに一度に見える範囲の外、つまり次の区切りの先に来る位置に置く
  2. 見開きゴマは、単ページ表示や縦スクロールで半分に割れても意味が通るか、別の版で組み直すかを先に決める
  3. 縦スクロール版では、コマ間の余白の長さで間と場面転換を作り、決定的な絵は1画面に収まる大きさにする

使いどころ

紙と配信の両方で出す作品、スマホでも読まれる作品のネームを作る段階で考える。縦スクロール専用なら最初から縦の流れで組む方がよい。表示形式ごとに、めくり・見開きゴマ・余白の扱いを事前に決めておく。

やりすぎ・失敗

見開きだけを前提にすると、スマホでは効果が崩れる。紙のページをそのまま縦に並べただけの縦スクロールは、コマが小さく読みにくい。縦スクロールで横長のコマを多用すると、スクロールの流れを止める。

AIコミックでの使い方

fantasist.orgの作品は縦スクロール・ページ送り・右綴じ見開きの三つで読まれるので、ネームの段階で、一度に見える範囲が形式ごとにどこで切れるかを確かめる。印刷の右綴じでは、めくりの受けは偶数ページの頭(見開きの最初)になる。fantasist.org のリーダーの見開き表示は1・2ページを組にして奇数ページを右に置くので、印刷とは組み方が一つずれ、リーダーの見開きでは受けは奇数ページの頭になる。三形式をlayout JSONで持つ手順は K-08、縦スクロールの演出は J-03 を参照。

この技法を使ったAIコミック

まだありません。

出典

#視線誘導#縦スクロール#デジタル#見開き

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