漫画 A-06構成・ネーム

見開き単位で考える

別名: 見開き構成

1ページずつでなく、左右2ページを1つの画面として、コマの大小と見せ場の位置を決める考え方。

どういう技法か

紙の漫画を開くと、読者の目には左右2ページが同時に入る。そのため、コマ割りやページの山場は、見開き全体を1つの単位として設計するのがよいとされる。小学館の新人向け講座は、本を開いた状態で全体のバランスを確かめることをコマ割りの基本ルールに挙げる。山田企画事務所の講座も、各見開きごとに見せ場を意識する必要があるとしている。アドビの解説は、左ページの左上に重要な場面を、左下にめくりを促す場面を置く例を示す。

なぜ効くのか

見開きは読者の視野に一度に入るため、左右のページで大ゴマが重なると単調になり、逆に両ページとも小さなコマばかりだと見せ場がない。見開きの中で強弱の配分を決めると、視線が大きな絵に自然に集まり、読むリズムが整う。また、左右ページの横の区切り線が一直線にそろうと、段をまたいで読み間違えやすくなるため、見開き単位の確認が読み順の保証にもなる。

やり方

  1. ネームは2ページずつ並べて描き、見開き全体の大ゴマは1つ程度に絞る
  2. 右ページで状況を示し、左ページで山場や展開を見せる流れを基本にする
  3. 左右ページの段の境目の高さをずらし、横一列の線を作らない
  4. 左ページ左下には次をめくらせるコマを置く

使いどころ

紙の単行本・雑誌、見開き表示の電子書籍で読まれる作品すべてで意識する。特にクライマックスや、場面が大きく変わる前後で有効である。逆に、縦スクロール専用の作品では見開きの考え方は使わず、画面単位で考える。

やりすぎ・失敗

見開きだけで設計すると、スマホの1ページ表示では左右の対比が失われる。左右のページで同じ高さに段の線がそろうと、読者が右ページの段から左ページの同じ段へ横に読んでしまうことがある。

AIコミックでの使い方

layout JSONはページ単位だが、印刷の右綴じでは偶数ページ(右)と奇数ページ(左)を対にして設計する。fantasist.org のリーダーの見開き表示は1・2ページを組にして奇数ページを右に置くので、印刷とは組み方が一つずれる。どちらの組でも大ゴマが重ならないか確かめる。見開きで大ゴマが1つになるようにし、左右の段の区切り位置は数値で少しずらす。1ページ表示や縦スクロールでも成り立つよう、各ページ単体にも1つ見せ場を置く。

この技法を使ったAIコミック

まだありません。

出典

#構成#見開き#レイアウト

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