漫画 J-02媒体と読みやすさ

見開きの効果と電子版での崩れ

別名: 見開き、両ページ

左右2ページを一枚の絵として使う見開きは最大の迫力を生むが、スマホの1ページ表示では分断されるため、両対応の設計が要る。

どういう技法か

見開きゴマ(B-04)を電子版で表示するときの問題である。スマホで縦持ちに読むと1ページずつ表示されるため、見開きは中央で二つに割れる。電子書店のアプリでは、横向きにすると見開き表示に切り替わる仕組みもあるが、設定や作品によって1ページ拡大表示になることがある。

なぜ効くのか

見開きは読者の視野いっぱいに絵を広げ、ページをめくった瞬間に全体が目に入るため、他のコマとの大きさの差が最大になる。しかし1ページ表示で分断されると、絵の中心(多くは人物の顔)が綴じ目で切れ、迫力が失われる。

やり方

  1. 見開きは一話の山となる1〜2回に絞って使う
  2. 顔や決め台詞など主役を綴じ目(中央)に置かない
  3. 左右それぞれのページだけでも意味が通る構図にする
  4. 見開きはめくった直後の右ページから始まる位置に置く

使いどころ

物語のクライマックス、壮大な景色の初登場、決定的な瞬間。紙とスマホの両方で読まれる作品では、片ページずつ成立する見開きにする。スマホで読まれる作品では、見開きの回数そのものを抑える。

やりすぎ・失敗

多用すると特別感が消える。中央に顔や文字を置くと、紙では綴じ目に食い込み、電子の1ページ表示では割れる。見開きゴマの直前のページに、見開きの一部やそれを予告する大きな絵を置くと驚きが減る。紙では綴じ目の近くが見えにくくなる点も考える。

AIコミックでの使い方

見開きの絵は横長で発注し、「画面中央の縦帯には重要な物を置かない。主役は右半分、景色は左半分」と配置を指定する。生成後に中央で割った2枚が単独でも成立するか確かめる。layout JSON では見開きを2ページにまたがるコマとして定義し、吹き出しは綴じ目から離す。見開きになるページの組は、印刷の右綴じ(偶数が右・奇数が左)と、fantasist.org のリーダーの見開き表示(1・2ページを組にして奇数ページを右に置く)とで一つずれるので、どちらの組で割れずに見えるかを先に確かめる。縦スクロール版では横長の絵を縦に収めるため、主役部分だけを切り出した別のコマを用意する。

この技法を使ったAIコミック

まだありません。

出典

#媒体#見開き#電子書籍#スマホ

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