漫画 C-07視線誘導・読みの流れ
登場人物の視線で視線を運ぶ
別名: 目線誘導、ルッキングスペース
人物が見ている方向に読者の目も向かう。人物の視線やポーズの線を、次に読むコマやフキダシの方へ向ける。
どういう技法か
コマの中の人物の目線や、体・腕・武器などが作る線の向きを使って、読者の目を次の場所へ運ぶ技法である。絵師ノートの解説は、人物のポーズや体の角度、背景の要素が作る線が視線を導くとしている。講師ブログでは、人物の視線の先に空間を空ける「ルッキングスペース」を取ることで、見ている先や感情を表すと説明している。STOTUKUの解説は、読者はまず人物の顔に注目すると述べる。
なぜ効くのか
人は他人の視線の先を追う習性があるとされ、絵の中の人物の目線にも同じように反応する。人物が左を見ていれば、読者の目も左に向かい、そこにある次のコマやフキダシへ自然に移る。視線の先に空間があると、人物が何かを見ている、何かを待っているという状態も伝わる。視線が読み順と逆を向くと、読者の目はコマの外へ出ようとして流れが止まる。
やり方
- 人物の顔を、次に読ませたいコマの方向(多くは左か下)へ向ける
- 視線の先に空間を広めにとり、見ている物を次のコマで見せる
- 腕や武器、指さしなど線になる要素を読み順の方向へ伸ばす
- 視線を止めたい場面では、人物を正面向きにする
使いどころ
人物が何かに気づく場面、次のコマで見ている対象を見せたい場面、ページの最後で次ページへ視線を送りたい場面で使う。複数のコマをまたいで視線をつなぎ、ページ全体の流れを作る時にも使える。
やりすぎ・失敗
すべての人物の視線を読み順に合わせると、不自然な構図になる。会話する2人の視線が交差しない(同じ方向を見ている)と、会話が成立していないように見える。視線の先に何もないと、読者は何を見ているのか分からない。
AIコミックでの使い方
発注書で「人物の視線は画面左下の方向」「顔は3/4で左を向く」のように、目線の方向を画面基準で書く。生成AIは視線がカメラ目線になりやすいので「カメラを見ない」も明記する。layout JSONでは視線の先にフキダシや次のコマが来るよう位置を調整する。
この技法を使ったAIコミック
まだありません。
出典
- 漫画の視線誘導のコツ!コマ割りや吹き出し配置での演出方法
人物のポーズや体の角度が作る線が視線を導くとの説明
- 【漫画のコマ割り基本】初心者でも描けるコツと、完成度が上がる余白の作り方
ルッキングスペースなど余白の取り方で感情を表す
- マンガのコマ割りのコツ|ネームを切るときの基本「視線誘導」とは?
読者はまず人物の顔に注目するという視線誘導の要素