漫画 A-04構成・ネーム

めくり

別名: メクリ、引きと受け、ページめくり

ページをめくる直前のコマで期待させ、めくった直後のコマで答えや驚きを見せる、紙の漫画特有の演出。

どういう技法か

めくりは、見開きの最後のコマ(引き)と、ページをめくった次の見開きの最初のコマ(受け)を組み合わせる演出である。右綴じの日本の漫画では、左ページの最後のコマを読み終えると紙をめくるため、そこで一度視界が切れる。この切れ目を利用し、驚かせたい絵や重要な事実を、めくった先の最初のコマに置く。解説では、その役割として、次ページに情報を隠すこと、次ページへのタメを作ること、めくらせる動機を作ることの三つが挙げられている。

なぜ効くのか

見開きの中にある絵は、読者が視野の端で先に見てしまう可能性がある。Eisnerは、読者が順序どおりに読まず先に最後のコマを見てしまうことがあると指摘し、ページをめくる動作が驚きを隠すための自然な区切りになるとした。めくる動作の前後で視界が完全に入れ替わるため、隠された情報は確実に予定した順で読まれる。直前の小さなコマで期待を高めておくと、めくった後の大きな絵との対比がさらに強くなる。

やり方

  1. 驚かせたい絵・重要な事実を、見開きの最初(右ページ右上)に置く
  2. その直前、左ページの最後のコマに、問い・予兆・振り向く動作などを置く
  3. 引きのコマはあえて小さめにし、受けのコマを大きくして落差を作る
  4. 見開きの中で答えが見えてしまわないか、ネームを見開きで並べて確かめる

使いどころ

正体が明かされる、意外な人物が登場する、場面が大きく変わるなど、驚きが必要な場面で使う。紙の単行本や見開き表示で読まれる前提の作品で最も効果が高い。一方で、ページ送りのない縦スクロールでは、余白や画面の区切りで代わりの間を作る必要がある。

やりすぎ・失敗

毎回めくりで大げさに見せると効果が薄れる。受けのコマが期待ほど強くないと、読者は肩透かしを感じる。スマホの1ページ表示や縦スクロールでは、見開きを前提にした隠し方がそのまま効かないことがあるため、別の表示でも成り立つか確認が要る。

AIコミックでの使い方

印刷の右綴じでは、layout JSONで奇数ページ(左)の最後のコマを「引き」、次の偶数ページ(右)の最初のコマを「受け」として印を付ける。fantasist.org のリーダーの見開き表示は1・2ページを組にして奇数ページを右に置くので、印刷とは組み方が一つずれる(リーダーでは偶数ページの最後が引き、次の奇数ページの頭が受けになる)。受けのコマは大ゴマにし、発注書では引きより画角を広く、光や表情を強く指定する。1ページ表示・縦スクロールでも隠れるよう、受けの絵が前のページに少しも映らない配置にする。

この技法を使ったAIコミック

まだありません。

出典

#構成#めくり#引き#見開き

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