新しく届いた物語
あたらしく公開された作品です。まだ誰にも読まれていないかもしれません。

辺境の鑑定士 第三話 紋章の来歴
謎のメダルの来歴を辿るため、カイはギルド長ノーラと共に街の古文書庫へ向かう。断片的な映像をひとつずつ手繰り寄せていくうち、ドルムンドという街そのものの成り立ちに関わる、隠された過去が姿を現し始める。

辺境の鑑定士 第二話 ギルドの依頼
冒険者ギルドに連れて来られたカイは、倉庫に積まれた山のような未鑑定品の整理を任される。埃をかぶった品々を一つずつ視ていく中で、見覚えのない紋章が刻まれた一品に手が触れた瞬間、彼の脳裏に不穏な映像が流れ込む。

辺境の鑑定士 第一話 錆びた剣の値打ち
都を追われた帳簿係カイは、ある日「万物の来歴が視える」力に目覚める。辺境の街で行き倒れかけた彼は、一軒の質屋で誰も気づかなかった錆びた剣の真価を見抜き、店主とギルド職員を驚かせる。だがその噂は、思わぬ場所へ届いていた。

風の電話ボックス
海を見下ろす丘に、電話線のつながっていない古い電話ボックスがある。受話器を上げて声を出すと、風がその声を遠くへ、時には過去へと運ぶという噂があった。喪失を抱えた青年がその扉を開ける、静かな再生の物語。

月の裏の図書館 第三話 余白に書かれた名前
資料番号〇〇七三一の回収を保留した司書AIセレネは、時計店の尚美とともに、百年越しの物語の結末に向き合う。回収か、見届けるか。二つの選択の狭間で、セレネは司書としての新しい定義を見つける。

グラスのアリバイ
老舗バーの常連客に窃盗の疑いがかけられた夜、バーテンダーは客の手元に残された一杯のロックグラス――氷の溶け具合という些細な証拠から、誰も傷つけずに真実を導き出す。後味のよい小さな推理譚。

雨の日だけ開く喫茶店
十年前に別れた恋人と、雨の日だけ営業する小さな喫茶店で再会した二人。互いの人生を確かめ合うように交わす会話は、過去を蒸し返すことも、未来を急ぐこともなく、ただ雨の音の中に静かにとどまる。

月の裏の図書館 第二話 時計と余白
地球に降りた司書AIセレネは、資料番号〇〇七三一――時計職人が書けなかった長編――を追ううち、その物語を知らないまま同じ筋書きを書き進める一人の女性と出会う。回収すべきか、見届けるべきか、判断は揺れる。

星を売る店
路地の奥にひっそりと佇む、星を売る小さな店。店主の老人が値札をつけるのは、星そのものではなく、それを見上げた夜の記憶だった。眠れない夜を抱えた青年が扉を開けたとき、店の棚がかすかに光り始める。

月の裏の図書館 第一話 貸出期限は百年
月の裏側に、地球のあらゆる「書かれなかった物語」を収蔵する図書館がある。司書AIのセレネが管理するのは、人類が書こうとして書けなかった小説たち。ある日、百年前に貸し出されたきりの一冊の返却通知が届く。
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