棚
探す
3 作品(小説1件・イラスト2件)
満月の下、地平線まで真っ直ぐに伸びる一本道。センターラインの白い破線が奥へ小さくなりながら消えていき、道の両脇には並木が等間隔に並んでいる。日常のすぐ隣にある、少しだけ不思議な夜道。
夜更けの交差点、誰もいない路面に信号と街灯の光だけが濡れて滲んでいる。降りしきる雨が、色を少しずつ引き延ばして水面に沈めていく。何かが起きた後のような、何も起きていないような、そんな一瞬。
出張帰り、深夜の各駅停車に揺られていた会社員は、時刻表にないはずの駅で電車が停まったことに気づく。降りていく乗客は、二度と戻ってこない。「降りてはいけない」と自分に言い聞かせながらも、同僚が降りていくのを見て、彼は迷い始める。
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