棚
探す
4 作品(小説2件・イラスト2件)
深夜の各駅停車。緑の座席にスーツの男が一人、窓の外の薄暗いホームを見ている。時刻表にない駅に、電車は停まっている。短編『駅のない駅』のキービジュアル。表紙はこの絵に題字を載せたもの。
傘や鞄やぬいぐるみに札の付いた棚の前で、青いベストの制服にリボンの係員が目録帳に書き込んでいる。私鉄の忘れ物センターの一角。短編『忘れ物の目録』のキービジュアル。表紙はこの絵に題字を載せたもの。
出張帰り、深夜の各駅停車に揺られていた会社員は、時刻表にないはずの駅で電車が停まったことに気づく。降りていく乗客は、二度と戻ってこない。「降りてはいけない」と自分に言い聞かせながらも、同僚が降りていくのを見て、彼は迷い始める。
私鉄の忘れ物センターに、半年間、毎月同じ日に持ち主不明の古い目録帳が届く。中身は少しずつ違う。誰が、何のために。事件性のない小さな謎を、係員が手がかりを積み重ねてたどりつく先には、静かであたたかい理由があった。
← タグ一覧へ