棚
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2 作品(小説1件・イラスト1件)
靄の立ちこめる湖面に朝日が昇り、光の道が手前まで真っ直ぐ伸びている。水面は波ひとつなく、遠い稜線もまだ眠っているように淡い。手前の葦だけが、朝がここから始まることを静かに告げている。
出張帰り、深夜の各駅停車に揺られていた会社員は、時刻表にないはずの駅で電車が停まったことに気づく。降りていく乗客は、二度と戻ってこない。「降りてはいけない」と自分に言い聞かせながらも、同僚が降りていくのを見て、彼は迷い始める。
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