アニメ H-07芝居・演技

会話シーンの芝居の組み立て

別名: 会話劇、掛け合い

会話を、話し手と聞き手のカットの切り替え、立ち位置、目線、反応の配置で組み立てる技法。

どういう技法か

会話シーンの芝居の組み立ては、会話の目的と障害を決め、主導権の移り変わりをカットの大きさと長さで見せる技法である。会話は、アニメでも映画でも最も多い場面の一つである。Ed Hooks は、場面は目的と障害の対立で組むと述べ、会話にも駆け引きがあるとする。誰が話を押し、誰が受けるかが変わる所で、カットの寄り方や長さを変える。話し手と聞き手を交互に見せる切り返しの基本と、人物の左右を保つカメラの置き方は、C-05・C-10 を参照。

なぜ効くのか

観客は、画面の左右の位置で人物を識別するので、左右が入れ替わると混乱する。切り返しの順序とリズムは、会話の主導権の移り変わりを表す。話していない側の反応を見せることで、観客は会話の意味を確定させる。Hooks の考えでは、会話の中で人物が何を求め何に阻まれているかを明確にすると、単なる情報交換ではない芝居になる。

やり方

  1. まず二人の位置関係を見せる引きのカットを置く
  2. 話し手と聞き手のどちらを見せるかを、台詞の内容で決める
  3. 会話の主導権が変わる所で、カットの大きさや長さを変える
  4. 長い会話では途中で引きを挟み、空間を思い出させる

使いどころ

二人以上の会話全般。説明の多い場面ほど、カットの組み立てで退屈さを防ぐ必要がある。三人以上の会話では、誰が誰に話しているかを示すため、最初の引きのカットと位置関係の維持が特に重要になる。

やりすぎ・失敗

切り返しを機械的に繰り返すと単調になる。線をまたいでカメラを置くと、人物の左右が入れ替わり混乱する(意図的に使う場合を除く)。話し手の口パクのカットばかりにすると、反応が見えず芝居が薄くなる。

AIアニメでの使い方

fantasist.org のモーションコミックでは、会話はコマ絵の並べ方で組み立てる。最初に二人が写るコマ、次に各人物の顔のコマを交互に並べ、人物の左右を揃える(向きが逆のコマは左右反転で直す)。長い会話は字幕が続くので、話者名を字幕に付けるか、WebVTTの話者タグで区別する。聞き手の顔のコマに話し手の台詞を重ねる区間も作る。

この技法を使ったAIアニメ

まだありません。

出典

#演技#編集#会話

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