アニメ H-02芝居・演技

リアクションのカット

別名: 反応ショット、リアクションショット

出来事や台詞そのものではなく、それを受け止める人物の顔や体を見せるカット。観客の感じ方を方向づける。

どういう技法か

リアクションのカットは、主な出来事から離れて、それを見聞きした人物の反応を映すカットである。多くは台詞のないアップや集団のショットで、驚き、笑い、ためらいなどを見せる。映画の文法として基本的な技法で、コメディでは特に、反応の顔が観客に「ここは笑う所だ」という合図を与えるとされる。反応をあえて見せないことで、人物の本心を隠す使い方もある。

なぜ効くのか

観客は、画面の中の人物の反応を手本にして、自分の受け止め方を決める。クレショフ効果として知られる実験では、同じ無表情の顔でも、前後に置く映像によって観客が読み取る感情が変わる。2016年の再検証でも、中立の顔が文脈に沿って評価される傾向が確かめられた。つまり反応のカットは、前のカットの意味を観客の中で確定させる働きを持つ。

やり方

  1. 出来事のカットの直後に、受け手の顔のカットを置く
  2. 反応の長さは、観客が感情を読み取れる程度(短め)から試す
  3. 驚きなど大きな反応は、予備動作を入れて間を作る
  4. 反応を見せない選択(背中、引き)も候補として検討する
  5. 会話では、話し手より聞き手の顔を映す区間を作る

使いどころ

重要な台詞や出来事の直後、コメディの落ち、衝撃の場面。会話シーンでは聞き手の反応を挟むことでリズムが生まれ、長い台詞の単調さも和らぐ。観客に受け止め方を示したい場面全般で使う。

やりすぎ・失敗

反応のカットを毎回入れると、テンポが遅くなり観客の感じ方を押し付けることになる。反応が大げさすぎると、観客の感情が追いつかない。出来事の内容が分からないうちに反応を見せると、何に驚いたのか混乱する。

AIアニメでの使い方

fantasist.org のモーションコミックでは、反応用のコマ絵(表情のアップ)を一枚用意しておくと、複数の場面で使い回せる。出来事のコマの後に1〜2秒、反応のコマをゆっくり寄りで見せる。表情の差分を画像生成で作る場合は、同じ人物に見えるかを並べて確認する。字幕は反応のカットでは出さないか、短い一語に留める。

この技法を使ったAIアニメ

まだありません。

出典

#編集#演技#感情

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