アニメ C-10編集・カット割り

イマジナリーラインと編集

別名: 想定線、180度ルール

2人の人物を結ぶ仮想の線の片側からだけ撮ると、カットが変わっても左右の位置関係が保たれる。

どういう技法か

イマジナリーライン(想定線)は、向き合う2人の人物を結ぶ線や、進む乗り物とその進行方向を結ぶ線として想定する仮想の線である。同じ場面の中では、カメラがこの線を越えないように撮るのが原則とされ、英語圏では180度ルールと呼ぶ。線の片側から撮る限り、Aは常に画面の左、Bは常に右に映り、見る側は位置関係を見失わない。

なぜ効くのか

見る側は、画面の左右で人物の位置や進行方向を覚えている。線を越えたカットに切り替わると、2人の左右が入れ替わり、同じ方向を向いて話しているように見えたり、進行方向が逆転したように見えたりして混乱する。マーチは編集の判断基準の1つに挙げつつ、感情や物語より優先度を低く置いている。位置関係の混乱は、会話の内容や感情から注意をそらしてしまう。

やり方

  1. 場面の最初の引きの画で、線と2人の左右の位置を決める
  2. 以降のカットはすべて、その線の同じ側から撮る
  3. 線を越えたいときは、カメラや人物が動いて越える様子を1カット内で見せる
  4. または線上の正面カットや別の画を挟んでから越える

使いどころ

会話、対決、追跡、移動など、2者の位置関係や進行方向が重要な場面すべてで使う。移動の方向を一定に保つと、目的地へ向かう流れも伝わりやすくなる。特に切り返しを多用する会話では常に意識する。

やりすぎ・失敗

何も挟まずに線を越えると混乱する。ただし演出として意図的に破る作家もおり、規則を守ることが目的化するのも避けたい。研究では、越えても物語の理解にはあまり影響しないという報告もある。

AIアニメでの使い方

画像生成AIに1枚ずつ発注すると、人物の向きがコマごとにばらばらになりやすい。コマ絵の発注前に、場面ごとに「Aは画面左で右を向く、Bは画面右で左を向く」と決め、全プロンプトに書く。生成後にも左右を一覧で確認し、向きが逆のコマは左右反転で直せるか(文字や傷の位置がない場合)検討する。

この技法を使ったAIアニメ

まだありません。

出典

#編集#位置関係#連続性

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