アニメ C-05編集・カット割り
カットバック・切り返し
別名: 切り返し、ショット/リバースショット、リバースアングル
向かい合う2人を、反対方向から撮ったカットで交互に見せる。会話場面の基本の組み立て。
どういう技法か
切り返しは、向かい合う2人を撮るとき、一方を見るカットと、ほぼ反対側から他方を見るカットを交互につなぐ技法である。英語ではショット/リバースショットと呼び、肩越しのショットがよく使われる。日本語の「カットバック」は、2つの異なる場面を交互に見せる編集を指すこともあり、文脈で意味が変わる。会話場面を組み立てる最も基本的な型である。
なぜ効くのか
交互のカットにより、見る側は話し手と聞き手の両方の表情を追え、会話の中に座っているような感覚になる。聞き手の反応カットは、台詞がどう受け止められたかを示す。また同じ無表情でも前後のカットによって違う感情に読まれること(クレショフ効果)が知られ、切り返しの反応カットは感情を作る道具になる。反応の読み取りは見る側の補完に支えられている。
やり方
- 2人の位置関係がわかる引きの画を最初に置く
- 2人を結ぶ線の同じ側から、両者をほぼ対称の角度で撮る
- 話し手だけでなく、聞き手の反応カットを挟む
- 感情が高まるにつれ、両者のサイズを揃えて寄っていく
使いどころ
会話、対決、告白など、2者のやりとりを見せる場面に使う。交互の間隔でやりとりの速さを表せる。言い争いでは間隔を詰め、沈黙では反応カットを長くする。見る側の同情を誰に向けるかも、反応カットの配分で調整できる。
やりすぎ・失敗
2人を結ぶ線を越えると、2人が同じ方向を向いて見え混乱する(C-10参照)。同じサイズの切り返しを延々と続けると単調になる。反応カットがないと、台詞の受け止め方が伝わらない。
AIアニメでの使い方
モーションコミックでは、人物Aのコマ絵と人物Bのコマ絵を交互に並べ、読み上げ台本の話者に合わせて切り替える。画像生成では2人の向きがぶれやすいので、Aは右向き、Bは左向きと発注時に固定する。反応カットには台詞を置かず、字幕なしで1〜2秒見せると効く。
この技法を使ったAIアニメ
まだありません。
出典
- What is a Reverse Angle Shot in Film
リバースアングルと会話でのショット/リバースショット、肩越しの形
- Kuleshov effect
前後のカットで同じ表情が違う感情に読まれるクレショフ効果