棚
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3 作品(小説2件・イラスト1件)
バーカウンターの向こうで、白シャツに黒ベストのバーテンダーがロックグラスを目の高さに掲げ、氷の溶け具合を見ている。背後にウイスキーの棚。短編『グラスのアリバイ』のキービジュアル。表紙はこの絵に題字を載せたもの。
私鉄の忘れ物センターに、半年間、毎月同じ日に持ち主不明の古い目録帳が届く。中身は少しずつ違う。誰が、何のために。事件性のない小さな謎を、係員が手がかりを積み重ねてたどりつく先には、静かであたたかい理由があった。
老舗バーの常連客に窃盗の疑いがかけられた夜、バーテンダーは客の手元に残された一杯のロックグラス――氷の溶け具合という些細な証拠から、誰も傷つけずに真実を導き出す。後味のよい小さな推理譚。
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