アニメ A-04企画・構成・準備
絵コンテ
別名: コンテ、ストーリーボード
カット番号・画面・内容・台詞・秒数を1行ずつ並べた映像の設計図。全スタッフが同じ完成像を共有する。
どういう技法か
絵コンテは、脚本を映像の単位(カット)に分け、1カットずつ画面の略図と指示を書いた表である。日本のアニメの絵コンテ用紙は、左からカット番号、画面(略画)、内容(人物の芝居やカメラワーク、効果の指示)、台詞(台詞・効果音・音楽)、秒数の欄が並ぶ形式が一般的とされる。秒数は「1+12」(1秒12コマ)のように秒とコマで書くこともある。監督や演出がカット割りとカメラワークを決める工程である。
なぜ効くのか
カットの順番と長さを紙の上で確定させるので、映像のリズムを作画前に試せる。画面・内容・台詞・秒数が1行に揃っているため、どの台詞がどの画面にかかり、何秒続くかが一目で読める。これが、多数のスタッフが同じ完成像を共有する設計図として働く理由である。文字だけの脚本ではわからない画面の大きさや視線の流れも、コンテなら作る前に確かめられる。
やり方
- 脚本を場面に分け、場面ごとにカットを割る
- 各カットに番号を振り、画面欄に構図と動きの矢印を描く
- 内容欄に芝居・カメラワーク(PAN、T.U.など)・効果を書く
- 台詞欄に台詞とSE・音楽を書き、読み上げて秒数欄を埋める
- 秒数の合計を目標の尺と照らし合わせ、場面単位で調整する
使いどころ
映像を作るすべての場合に使う。とくに複数人で分担するとき、また静止画を動かす映像で「どの絵を何秒見せるか」を決めるときに欠かせない。脚本が固まり、作画や画像の発注に入る前の段階で必ず作る。修正が安いうちに、リズムと構図の問題を洗い出せる。
やりすぎ・失敗
絵の上手さにこだわって描き込みすぎると時間を失う。画面欄は位置関係とサイズが伝われば足りる。秒数欄を空けたまま進めると、後工程で尺が合わなくなる。脚本を1行ずつ機械的にカットにするだけだと、映像のリズムが生まれない。
AIアニメでの使い方
モーションコミックでは、絵コンテの表がそのまま設定ファイルの下書きになる。カット番号、使うコマ絵、動き(寄り・引き・横流し)、秒数、字幕、読み上げの話者と台詞を1行ずつ並べると、build_motion_comic.py と narration.ja.json に転記しやすい。コマ絵は漫画用にすでにあるので、コンテ表は「どのコマ絵を、どの切り出しで、何秒見せるか」を決める表になる。足りない構図はカメラの切り出しで補う。
この技法を使ったAIアニメ
まだありません。
出典
- 絵コンテの用語と見方
カット番号・画面・内容・台詞・秒数の欄と「1+12」表記
- 絵コンテの描き方・絵コンテ用語の早見表(2014年版)
内容欄に芝居やカメラワークを書くなど各欄の役割
- 絵コンテの描き方は?役割や記載内容、ポイントとともに解説
絵コンテが全員で完成像を共有する設計図である点