アニメ A-03企画・構成・準備
シリーズ構成と話数の山
別名: 構成表、構成打ち
決まった話数の中で物語をどう配分し、どこに山を置くかを決める仕事。1クール12〜13話が典型的な枠になる。
どういう技法か
シリーズ構成は、テレビシリーズ全体の物語を統括し、与えられた話数に物語を配分する役割である。放送枠の都合で1クール12〜13話、2クール26話などの話数が先に決まり、その中で各話の内容を割り振った構成表を作る。構成表はプロデューサーや監督などが集まる構成打ちで叩き台になり、各話脚本の調整やアフレコでの台詞調整まで担うこともあると、脚本家自身が説明している。
なぜ効くのか
連続物の視聴者は、1話ごとの満足と、全体の積み上がりの両方を求める。話数全体で山の位置を先に決めておくと、各話が役割(導入、転換、盛り上がり、決着)を持ち、中だるみが減る。また各話の終わりに次を見たくなる引きを置く判断も、全体の地図があって初めて一貫する。見る側にとっては、各話の役割がはっきりしているほど、次を見る理由が持続しやすい。
やり方
- 総話数と1話の尺を確認し、物語の主要な出来事を列挙する
- 出来事を話数に割り振り、各話の役割を一言で書いた構成表を作る
- 全体の山(転換点・最大の盛り上がり)を置く話数を先に決める
- 各話の終わりの引きを構成表の欄に書き込む
- 関係者で構成表を読み合わせ、話数の過不足を調整する
使いどころ
複数話に分かれる作品、連載形式の映像、同じ世界観の短編を続けて出すときに使う。1話完結でも、並べる順番を決める段階で役立つ。原作を映像化するときは、原作のどこまでを何話で描くかを決める段階で特に重要になる。
やりすぎ・失敗
序盤に情報を詰め込みすぎると、後半の山が弱くなる。逆に山を最終話だけに集めると、途中の話が単なるつなぎになる。構成表を作らずに各話を走らせると、辻褄合わせで後半が崩れやすい。
AIアニメでの使い方
AIコミックを数話のモーションコミックにするときは、各話1〜2分に収まるよう原作の出来事を割り振る構成表を先に作る。各話の最後のコマ絵を「引き」に選び、字幕と読み上げで次への問いを残す。将来動画生成を使う場合も、話数ごとの人物設定を固定しないと話をまたいで顔が変わる。
この技法を使ったAIアニメ
まだありません。
出典
- 余談「シリーズ構成」
話数に合わせた物語配分、構成打ち、各話脚本調整の業務
- アニメができるまで
企画段階でシリーズ構成を決めるという工程上の位置