アニメ C-01編集・カット割り
カットとシーン
別名: ショット、シークエンス、S/C
映像はカット(途切れない1続き)が集まってシーン、シーンが集まってシークエンスになる。
どういう技法か
カットは、カメラが回り始めてから止まるまでの、途切れない映像の最小単位である。英語ではショットと呼び、日本語の「カット」は和製の用法とされる。同じ時間と場所で続く複数のカットがまとまって、意味をなす1かたまりのシーンになり、複数のシーンがまとまって物語の章に当たるシークエンスになる。台本や絵コンテでは「S3C5」(シーン3のカット5)のように番号で管理する。
なぜ効くのか
映像の編集とは、カットをどの順で、どの長さで並べるかの選択である。単位を分けて考えると、カット内の設計(構図・動き)と、カット同士のつなぎ(編集)と、場面の構成(シーン)を別々に検討できる。見る側も、シーンの変わり目を時間や場所の変化として自然に区切って理解する。スタッフ間でも、番号で単位を指せば修正や差し替えの指示が正確になる。
やり方
- 脚本を時間と場所で区切り、シーン番号を振る
- シーンをカットに割り、シーン番号+カット番号で管理する
- 1つのカットで伝える内容は、原則として1つに絞る
- シーンの変わり目では、時間や場所の変化がわかる画を置く
使いどころ
脚本をコンテに起こすとき、編集で構成を見直すとき、スタッフ間で特定の画面を指し示すときに使う。素材の管理や差し替えの記録にも欠かせない。作品の構成を俯瞰して、場面の順番を入れ替える検討にも役立つ。
やりすぎ・失敗
1カットに情報を詰めすぎると、何を見せたいか伝わらない。番号の管理が崩れると、差し替えや修正の指示が混乱する。シーンの変わり目が曖昧だと、見る側は時間や場所の移動に気づかない。
AIアニメでの使い方
モーションコミックでは、1枚のコマ絵とその動きが1カットに当たる。コマ絵とカット番号を1対1で結び付け、同じ絵を2回使うときも別のカット番号を振ると、字幕と読み上げ台本の時刻合わせが楽になる。
この技法を使ったAIアニメ
まだありません。
出典
- 映画・映像 業界用語辞典「カット(シーン、シークエンス)」
カット・シーン・シークエンスの階層とS3C5表記
- Film Art: An Introduction(第10版, McGraw-Hill, 2013)第6章 編集
ショット同士の関係として編集を体系化した映画学の教科書