ギリシア・ローマ出典で確認
人間は万物の尺度である
人間は万物の尺度である。あるものについてはあるということの、あらぬものについてはあらぬということの。πάντων χρημάτων μέτρον ἄνθρωπον εἶναι, τῶν μὲν ὄντων ὡς ἔστι, τῶν δὲ μὴ ὄντων ὡς οὐκ ἔστιν
- 出典
- プラトン『テアイテトス』152a(プロタゴラス『真理』からの引用として)
- 原語
- 古代ギリシア語
- 誰の言葉か
- 出典で確認。出典の文献で、本人の言葉として確認できる。プロタゴラス自身の著作は失われ、プラトンの引用で伝わる。上の原文は『テアイテトス』の語形。セクストス・エンペイリコスが伝える語形(主格の ἄνθρωπος)とは少し違う
意味
物事がどうあるかは、それを見る人間ごとに決まる、という相対主義の宣言。同じ風が一人には寒く一人には暖かいなら、風そのものに寒暖は無い、と続く。
背景
ソフィスト(弁論の教師)の代表プロタゴラスの立場を、プラトンは批判するためにこの言葉を引いた。批判の対象として引かれたことで、かえって後世に残った。
物語で使うなら
正義や真実をめぐって二人の言い分が完全に食い違う場面に。悪役の理屈としても、主人公が寛容を学ぶ言葉としても使える両義性がある。