ギリシア・ローマ伝承
万物は流転する
万物は流転する。πάντα ῥεῖ
- 出典
- この四字の形は後世の要約(シンプリキオス『アリストテレス自然学註解』)。プラトン『クラテュロス』402a に「すべては動き、何ものも留まらない。同じ川に二度入ることはできない」というヘラクレイトスの説の紹介がある
- 原語
- 古代ギリシア語
- 誰の言葉か
- 伝承。その人の言葉として伝わっているが、原典では確認できない。ヘラクレイトスの著作は断片しか残らず、「万物は流転する」という語句そのものは本人の言葉ではなく、思想の要約として定着したもの
意味
世界は静止した実体ではなく、絶え間ない変化そのものである、という世界観。「同じ川に二度入れない」は、川も自分も一瞬ごとに別のものになっているという意味。
背景
ヘラクレイトスは「闇の人」と呼ばれ、謎めいた断片を残した。対立と変化こそが世界を成り立たせる、と説いた。
物語で使うなら
変わってしまった故郷、変わってしまった人に再会する場面。あるいは、変わらないと信じていたものが変わる瞬間の、語り手の独白に。