漫画 F-05吹き出し・文字・音
吹き出しの順番と配置
別名: 読み順
右綴じの漫画では右上から左下へ吹き出しを並べ、話者の近くに置いて、読む順番を配置で示す。
どういう技法か
吹き出しをコマの中のどこに置くかで、読む順番と話者を示す技法である。日本の右綴じの漫画はコマと同じく吹き出しも右から左、上から下へ読む。先に話す人物を右側に置き、その吹き出しを上に置くと自然に順番が決まる。吹き出しは話者の近く、頭の上のあたりに置くのが基本である。左綴じの英語圏では左上から右下の順になる。
なぜ効くのか
読者の視線は綴じ方向に決まった順序で動く。吹き出しの並びがその流れに沿っていれば、読者は考えずに正しい順で会話を読める。流れに逆らう配置では、読者が一度戻って読み直すため、テンポが崩れる。話者の近くに置けば、しっぽに頼らずとも誰の言葉か分かる。配置が正しければ、読者は吹き出しの存在を意識せずに会話へ入り込める。読み順の迷いは小さくても、積み重なると読む意欲を下げる。
やり方
- 先に話す人物をコマの右側に置くよう、ネームの段階で決める
- 先の吹き出しを右上、後の吹き出しを左下に置く
- 吹き出しは話者の頭の上あたりに置き、顔や手を隠さない
- 人物の間の狭い隙間に吹き出しを詰め込まない
- 一つのコマのやりとりが多いときはコマを分ける
使いどころ
すべての会話で使う基本である。一つのコマで二人がやりとりする場面、複数のコマにまたがる会話では特に重要になる。見開きをまたぐ会話では、ページの右上から始まる流れも考える。
やりすぎ・失敗
読む順番と話者の立ち位置が逆だと、しっぽが交差し読みにくくなる。重要な人物の顔を吹き出しで隠すのは避ける。吹き出しを一つのコマに詰め込みすぎると、絵が見えなくなる。
AIコミックでの使い方
発注書に人物の立ち位置(右に話し始める人物、左に答える人物)を書く。layout JSONでは吹き出しを読む順に並べて書き、右綴じの見開きと縦スクロールの両方で順番が崩れないかを確認する。絵が上がった後に、顔を避ける位置へ座標を調整する。
この技法を使ったAIコミック
まだありません。
出典
- まんが家養成講座[フキダシとセリフ]
フキダシも右から左へ読む、話者の近くに置くのが鉄則
- Balloon Placement
顔を隠さない、狭い隙間に詰めない(英語圏の左上から右下の例)
- 漫画の吹き出しのコツ!フキダシの基本を知って読まれる漫画へ
吹き出しを交差させず視線の流れに沿わせる