漫画 C-02視線誘導・読みの流れ

フキダシで作るページの視線の通り道

別名: フキダシ誘導

読者は絵よりフキダシを先に追うため、フキダシをコマからコマへつなぐ位置に置き、ページ全体の視線の通り道を作る。

どういう技法か

フキダシの位置で、コマをまたいでページ全体の視線の通り道を作る技法である。ジャンプの講義では、読者は絵より先にフキダシを追うとし、S字を描くような配置の工夫や、見せたい顔をフキダシの間に置く誘導を挙げている。あるコマの最後のフキダシと、次のコマの最初のフキダシを近い側に置くと、視線は迷わず次のコマへ渡る。1コマの中での並べ方と、話者の近くに置く配置は F-05 を参照。

なぜ効くのか

文字は読まなければ意味が取れないため、読者の目は文字に強く引き寄せられる。絵師ノートの解説も、フキダシの位置が視線を誘導する力が最も強いとする。フキダシを順に追う視線の通り道に人物の顔を置けば、読者は台詞を読みながら表情も自然に見る。逆に、フキダシが読み順と逆の位置にあると、視線が行き来して読みにくくなる。

やり方

  1. コマの最後のフキダシを、次のコマの最初のフキダシに近い側に置く
  2. ページの中のフキダシを順につなぐ線が、S字に流れるよう段ごとに配置を振る
  3. フキダシとフキダシの間に、見せたい顔が入るよう位置を調整する
  4. 1コマの中の並べ方は F-05 に従い、ここではコマの間のつなぎだけを見る

使いどころ

会話の多いページ、コマ数の多いページ、ページをまたいで視線を運びたい場面で使う。読み順が曖昧なコマ割りを補う手段にもなる。三人以上が話す大人数の会話では、特に配置の工夫が要る。

やりすぎ・失敗

隣り合うコマのフキダシが離れすぎると、視線が次のコマを探して迷う。フキダシで人物の顔や重要な物を隠すのも避ける。フキダシを紙の端に寄せすぎると印刷で文字が切れる。フキダシが大きすぎて絵が隠れるのも読みにくさの原因になる。

AIコミックでの使い方

layout JSONでフキダシ座標を決めたら、ページ全体を縮小して、フキダシを順につなぐ線がS字に流れるか確かめる。コマの境目では、前のコマの最後のフキダシと次のコマの最初のフキダシを近い側に置く。発注書では、フキダシの間に来る顔の位置と、フキダシを置く余白(例:画面上部3分の1は空ける)を書く。

この技法を使ったAIコミック

まだありません。

出典

#視線誘導#フキダシ#読み順

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