漫画 F-04吹き出し・文字・音
吹き出しの文字数と改行
別名: セリフの改行
1行の文字数を抑え、文節の切れ目で改行して、吹き出しの中の文を一目で読める長さにする。
どういう技法か
一つの吹き出しに入れる文字の量と、行の区切り方を整える技法である。縦書きの漫画では、1行が長いと視線の上下移動が増えて読みにくい。プロの作家が1行12文字程度までを読みやすさの目安に挙げた例がある。改行は単語の途中ではなく文節の切れ目で行う。長いセリフは一つに詰め込まず、複数の吹き出しに分ける。吹き出しの大きさは、文字量に合わせて決める。
なぜ効くのか
読者は吹き出しの中の文を、一行ずつ目で追うのではなく、まとまりとしてとらえて読む。文節の切れ目で改行すると、一行が意味のひとかたまりになり、読むたびに意味を組み立て直す手間が減る。行が短いと吹き出しの形も整い、絵を隠す面積も小さくなる。特にスマホの小さい画面では、一行の長さがそのまま読みやすさに直結する。行数の多い吹き出しは読む前から負担に見え、読み飛ばされやすい。
やり方
- 1行の文字数は、多くても12文字前後までに収める
- 改行は文節の切れ目で行い、単語や助詞の途中で切らない
- 一つの吹き出しは多くて4〜5行までとし、超えたら分ける
- 行の長さが上下にそろいすぎないよう、吹き出しの形に合わせて調整する
使いどころ
すべての会話で基本として守る。説明が必要な場面、人物が長く話す場面、スマホで読む作品では特に意識する。感情が高ぶるセリフは短く切ると勢いが出るので、演出としても使える。
やりすぎ・失敗
文字数を気にして不自然な位置で改行すると、かえって読みにくい。短くするために大事な言葉を削るのは本末転倒である。文字の大きさを吹き出しごとに変えると、強調の効果が薄れ読みにくくなる。
AIコミックでの使い方
改行はcompose_comic_page.pyに任せきりにせず、layout JSONのセリフ本文に改行位置を明示する。スマホでも読めるよう、1行の上限文字数と文字サイズを作品共通の設定にしておく。長いセリフは吹き出しを二つに分けて書き、絵の側には二つ分の空きを発注する。
この技法を使ったAIコミック
まだありません。
出典
- 青山剛昌先生 漫画術 -フキダシとセリフのテクニック-
「12文字までが読みやすい」という1行あたりの目安
- まんが家養成講座[フキダシとセリフ]
文節で区切って改行すると格段に読みやすくなる
- 【小学館 まんが家養成講座】フキダシやセリフを入れてみよう!
長いセリフは一つに詰めず複数の吹き出しに分ける