モチーフ・題材

人の都合にはお構いなしに現れ、去っていく存在として機能するモチーフ。人間同士では踏み込みにくい沈黙や距離を、猫を介することで自然にほぐせる。

#猫#モチーフ

人の都合にはお構いなしに現れては、気ままに去っていく存在として機能するモチーフである。猫は誰の所有物でもなく、誰にでも等しく無関心なようでいて、時折り特定の人物にだけ懐く。この気まぐれさが、人間同士では踏み込みにくい沈黙や緊張を自然にほぐす役割を果たす。会話の接ぎ穂がない二人の間に一匹の猫が割って入るだけで、場の空気が変わる。

猫というモチーフは、特定の誰かの記憶を媒介する装置としても使いやすい。亡くなった人が可愛がっていた猫、引っ越した人が残していった野良猫――猫自身は多くを語らないが、その存在が人と人、あるいは今と過去をゆるやかに繋ぐ。同じ猫を複数の人物が別々の時期に見ているという構成も、時間の経過を静かに示す手段になる。

型のバリエーション

筋書きの例

組み合わせやすい題材

舞台の「商店街」「花屋」、テーマの「孤独と連帯」と特に相性がよい。モチーフの「窓」と組み合わせれば、窓越しに猫を眺める習慣そのものが人物の孤独を映す描写になる。

関連項目

同じモチーフ・題材の項目

← 辞典トップへ戻る