ハローキティ
- 作者
- サンリオ(初代デザイン:清水侑子)
- 発表
- 1974年
- 国
- 日本
- 媒体
- その他
1974年にサンリオが発表した白い子猫のキャラクター。物語作品としてではなく商品の図柄として出発し、翌年に発売された小さなビニール財布を皮切りに、膨大な種類の商品へ展開された。
顔は横に広い輪郭を持ち、目は左右に離した二つの点、鼻は小さな楕円ひとつで、口は描かれていない。表情を作る要素を持たないため見る側の気分をそのまま重ねられるという説明が、公式にも示されている。耳につけたリボンは、左右対称の顔に非対称の要素をひとつだけ加えることで顔の向きと個体を確定させる働きを持つ。物語を先に用意せず、記号としての顔だけを先に確定させて商品に載せるという順序は、以後の日本のキャラクター展開における進め方の一つとなった。
この作品が使っている物語の型
- 猫人の都合にはお構いなしに現れ、去っていく存在として機能するモチーフ。人間同士では踏み込みにくい沈黙や距離を、猫を介することで自然にほぐせる。
- マスコットという形式一体で完結し、記号として覚えられることを前提に置かれた登場人物の形式。造形が単純であるほど、その一点が崩れたときに異変の合図として強く働く。
- 表情の型その人物が見せる顔を数種類に絞っておくモチーフ。持ち札が限られているからこそ、どれでもない顔がたった一度現れたときに場面が決まる。