アニメ C-03編集・カット割り
アクションつなぎ
別名: マッチ・オン・アクション、AC、動きつなぎ
人物の動きの途中でカットを切り替え、次のカットで動きの続きを見せる。つなぎ目が目立たなくなる。
どういう技法か
アクションつなぎは、ある動作の途中でカットを切り、次のカットで同じ動作の続きから見せる編集である。たとえばドアノブに手を伸ばすところで切り、次のカットで反対側からドアが開くところを見せる。連続性を保つ編集(コンティニュイティ編集)の基本技法で、絵コンテではACと略して書かれることがある。実写で異なる時間に撮ったカットを自然につなぐために発達した。
なぜ効くのか
動きの途中で切ると、見る側の注意は動きの続きを追うことに向き、カットの切り替わりそのものに気づきにくい。動きが2つのカットの橋渡しをするので、角度やサイズが大きく変わっても、同じ時間が続いているように感じられる。わずかなずれも動きに紛れて目立たなくなる。角度を変えながら動きを見せられるので、動作に迫力も加わる。
やり方
- つなぎたい動作(立つ、振り向く、投げるなど)を選ぶ
- 前のカットで動作を始めさせ、動きの途中で切る
- 次のカットは同じ動作の段階から始め、角度かサイズを大きく変える
- 動作の速さと向き(画面上の方向)を2つのカットで揃える
使いどころ
アクション場面や、人物が立つ・座る・振り向くなどの日常動作で、視点を変えながら流れを止めたくないときに使う。格闘や追跡の場面では特に多用される。動きの向きを揃えると、見る側は流れを途切れなく追える。
やりすぎ・失敗
動作が前後のカットで重複したり欠けたりすると、動きが飛んだり戻ったりして見える。画面上の向きが逆になると混乱する(C-10参照)。角度やサイズの変化が小さすぎると、逆にジャンプカットのように見える。
AIアニメでの使い方
静止画のモーションコミックでは動作そのものは見せられないが、「振りかぶる直前のコマ」→「振り下ろした後のコマ」を、動きの向きに合わせたパンでつなぐと、動作の途中で切った感覚に近づく。将来動画生成を使うなら、前後のカットで動作の段階を指定して生成し、編集で重なりを削る。
この技法を使ったAIアニメ
まだありません。
出典
- Cutting on action
動作の途中で切り次で続きを見せ、切り替わりを隠す原理
- Continuity editing
連続性を保つ編集の中でのマッチ・オン・アクションの位置
- 絵コンテの用語と見方
絵コンテで動きをつなぐ編集をACと書く表記