日本出典で確認
天は人の上に人を造らず
天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず、と言われている。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と云えり。
- 出典
- 福沢諭吉『学問のすゝめ』初編(1872年)冒頭
- 原語
- 日本語
- 誰の言葉か
- 出典で確認。出典の文献で、本人の言葉として確認できる。原文は「と云えり」で終わる伝聞の形。福沢自身の断言ではなく、アメリカ独立宣言などの思想を紹介する書き出しだった
意味
人は生まれながらに平等だ、という宣言として広まった。だが原文はそこから「それなのに実際には賢愚貧富の差がある。その差は学ぶか学ばないかで生じる」と続き、学問を勧める導入になっている。
背景
明治初年、四民平等が制度になったばかりの日本で、学問の意味を説いた小冊子。三百万部を超えて読まれた。
物語で使うなら
身分の壁に阻まれる人物の物語の題辞に。「と云えり」の伝聞を生かして、理想と現実の落差を描く場面で引くと深い。