棚
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2 作品(小説1件・イラスト1件)
閉館後の書架の間に、天窓から三筋の光が静かに落ちる。塵が光の中でだけ見える一瞬をとらえた、物語のかたちをとらない一枚。積み重なった背表紙の色だけが、そこに誰かがいた時間を語っている。
十年間、同じ喫茶店の同じ窓際の席に通い続けている書き手による随筆。一杯のコーヒーと共に眺め続けた窓の外の街は、少しずつ、しかし確実に姿を変えていった。物語ではなく、観察の積み重ねが街の時間を映し出す。
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