漫画 F-08吹き出し・文字・音

書体の使い分け

別名: フォント、写植、アンチック体

セリフは、漢字をゴシック体、かなをアンチック体(太い明朝系のかな)にした組み合わせを基本とし、叫び・心の声・機械音声などで書体を変える。

どういう技法か

吹き出しの中の文字の書体を、場面や声の種類で選ぶ技法である。日本の商業漫画のセリフは、漢字をゴシック体、かなを明朝系のアンチック体にした組み合わせが長く標準とされてきた。この混植は1960年前後に大手の児童漫画誌で慣例化したと説明される。叫びには太いゴシック、不気味な場面には独特の書体など、場面ごとに書体を変えることも多い。

なぜ効くのか

基本の書体が一定だと、読者は書体を意識せず内容に集中できる。その上で書体が変わると、変化そのものが合図になり、声の調子や場面の空気が変わったと気づく。書体は人物の声の質を映すものとして使われ、場面に合った書体は読者の没入を助けると説明される。書体が場面ごとに無秩序に変わると、この合図の働きは失われる。

やり方

  1. 会話の基本書体を一つ決め、作品を通して変えない
  2. ナレーションには会話と別の書体を割り当てる
  3. 叫び・電話の声・心の声など特別な声の書体を少数だけ決める
  4. 文字の大きさは会話ではそろえ、強調は書体や太さで示す

使いどころ

作品全体の基本設定として最初に決める。人物の声の質を変えたい場面、機械やモニターの声を区別したい場面で書体を切り替える。作品のジャンルや読者層に合った書体を選ぶことも、作品の印象を左右する。

やりすぎ・失敗

書体の種類を増やしすぎると、紙面がちぐはぐになり、どの変化にも意味が感じられなくなる。読みにくい装飾書体を長いセリフに使うのは避ける。フォントの利用許諾の範囲も確認する。

AIコミックでの使い方

compose_comic_page.pyに使う日本語フォントを作品単位で固定し、layout JSONの吹き出し種類ごとに書体を割り当てる。スマホで読むので、細すぎる明朝体は避け、小さくても潰れない太さを選ぶ。商用利用できるフォントかどうかを事前に確認する。

この技法を使ったAIコミック

まだありません。

出典

#書体#写植#セリフ

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