漫画 F-09吹き出し・文字・音
ルビと強調(傍点)
別名: ふりがな、圏点、傍点
読みにくい漢字や造語にルビを振り、強調したい語には傍点や太字を使って、読み方と重みを正しく伝える。
どういう技法か
漢字の脇に小さなかなを添えるルビと、語の脇に点を打つ傍点(圏点)で、読み方や強調を示す技法である。ルビは難しい漢字、人名、作中の造語の読みを示すのに使う。漢字に別の読みを当てて、意味を二重にする使い方もある。傍点は、その語に注意を向けさせたいときに使う。英語圏の漫画では強調に太い斜体を使うのが通例とされる。
なぜ効くのか
読者が読み方に迷うと、その場で読みが止まり、話への没入が途切れる。ルビは迷いを先回りして取り除く。傍点は文字そのものを変えずに、読者の目をその語に引き留める。声に出さない漫画でも、どの語に力を込めて言っているかが伝わり、セリフの抑揚が再現される。固有名詞の読みがそろうと、読者の頭の中での呼び名も一定になり、人物の区別がしやすくなる。
やり方
- 作中の造語や固有名詞は、初出で必ずルビを振る
- 難読漢字は読者の年齢層を考えてルビの範囲を決める
- 当て字のルビは意味が二重になる場面に絞る
- 傍点などの強調は、一つの吹き出しに一か所までにする
使いどころ
ファンタジーや歴史ものなど固有名詞が多い作品、幅広い年齢の読者を想定する作品で特に使う。決めゼリフの中の一語を際立たせたいときに傍点を使う。子ども向けの作品では、ルビの範囲を広くとる判断もある。
やりすぎ・失敗
ルビが多すぎると行が詰まり、吹き出しが大きくなる。傍点を乱用すると、どこも強調されていないのと同じになる。ルビの文字が小さすぎて、スマホで読めなくなる例に注意する。
AIコミックでの使い方
compose_comic_page.pyでルビと傍点を描けるよう、layout JSONのセリフ本文にルビ記法を決めておく。スマホ表示でルビがつぶれないよう、ルビの最小サイズを設定する。画像生成側は関係しないので、発注書には書かない。
この技法を使ったAIコミック
まだありません。
出典
- 日本語組版処理の要件(Requirements for Japanese Text Layout)3.3 ルビと圏点処理
ルビの種類(モノルビ・グループルビ)と圏点の組版上の扱い
- 読み仮名で漢字表記が正しく読める!クリスタでルビを入れよう!
漫画でルビを入れる目的(難読漢字・造語の読みの手助け)
- Comic Book Grammar & Tradition
英語圏の漫画では強調に太い斜体を使うのが通例