アニメ E-07撮影・特殊効果
パーティクル(雨・雪・火花)
別名: パーティクル、粒子、雨、雪、火花
雨・雪・火花・塵など無数の粒を、撮影やCGで自動生成して、環境や空気感を再現する処理。
どういう技法か
パーティクルは、多数の小さな粒を規則に従って発生・移動させる手法で、アニメの撮影では雨、雪、火花などの表現に使われる。環境の再現に分類されるエフェクトとして説明される。手描きのエフェクト作画と組み合わせたり、発光処理を重ねて火花の輝きを出したりする。粒の数、大きさ、速さ、向き、奥行きによる大きさの違いで、小雨から豪雨、粉雪から吹雪までを描き分ける。
なぜ効くのか
雨や雪は画面全体に散らばるので、一粒ずつ描くのは現実的でない。パーティクルは、粒の量や速さを数値で調整するだけで天候の強さを変えられる。観客は細かな粒の動きから、湿度、寒さ、風の強さを感じ取る。手前の粒を大きく速く、奥の粒を小さく遅くすると、平面の画面に空間の深さも生まれる。止めのカットでも粒が動けば時間が流れる。
やり方
- 天候の強さと、風の吹く向きを最初に決めておく
- 粒の数・大きさ・落下速度・向きを設定する
- 手前・奥に層を分け、手前ほど大きく速くする
- キャラクターの前後に重ねて空間に包まれた感じを出す
使いどころ
雨・雪の場面、火事や戦闘の火花、廃墟の塵、幻想的な光の粒。場面の季節や温度を伝えたいとき。人物が止まっているカットに、環境の時間の流れを加えたいときにも使う。
やりすぎ・失敗
粒が多すぎるとキャラクターが見えにくくなる。すべて同じ大きさ・速さだと作り物に見える。重いものが遅く落ちるなど物理と合わない動きは違和感を生み、画面の説得力を下げる。
AIアニメでの使い方
モーションコミックでは、今の build_motion_comic.py に粒子の処理はない。スクリプトに粒子の処理を足すなら、雨や雪が描き込まれたコマ絵の上に軽い粒子のオーバーレイを重ねて動きを足せる。字幕の上にはかけない。天候は場面の色(F-03)とセットで考え、同じ場面のコマでは天候を揃えるよう画像生成に指定する。将来の動画生成では、粒子は破綻が目立ちにくい一方で量が暴れやすいので確認する。
この技法を使ったAIアニメ
まだありません。
出典
- もっとアニメを知るための撮影講座 第5回 エフェクトを考える(1)
雨・雪・火花などのパーティクルを環境の再現として解説
- もっとアニメを知るための撮影講座 第6回 エフェクトを考える(2)
手描き素材とプラグイン・パーティクル・3Dを組み合わせる説明