アニメ E-02撮影・特殊効果

透過光

別名: T光、透過光処理

光源部分を実際に光っているように見せる撮影効果。セル時代は裏から光を当てて多重露光した。

どういう技法か

透過光は、照明や炎、ビームなどの光る部分に施す撮影処理で、T光とも略される。セル時代には、光らせたい形に穴をあけたマスクを作り、裏から光を当てて多重露光した。塗料では出せない明るさを得るための方法だったと説明される。デジタルでは、作画やパーティクルで作った素材に発光とにじみの処理をかけて同じ効果を得る。

なぜ効くのか

紙やセルに塗った色は、どれほど明るくしても画面の白以上にはならない。透過光は、周囲より一段明るい光をにじませることで、観客に「光源がある」と感じさせる。明るい部分の周りに光がにじむと、人の目はそれを強い光として受け取る。光の周囲を暗くして明るさを相対的に強める手法も、人の目の順応を模した表現として論じられている。

やり方

  1. 光らせる部分(照明、炎、ビーム)を別の素材に分ける
  2. その素材に発光(加算)とぼかしをかけ、周囲ににじませる
  3. 光の色は芯を白寄り、外側を光源の色にする
  4. 強い光の場面では、背景を少し暗くして明るさの差を作る

使いどころ

照明・街灯・魔法・爆発・ビームなど光源が見える場面。夜景や室内の雰囲気を出したいとき。暗い場面の中で、一点の光に観客の目を集めたいときにも効果が大きい。光の色で場面の温度も決まる。

やりすぎ・失敗

透過光を多用すると画面全体が白っぽくなり、どこが光源か分からなくなる。にじみが広すぎると形が溶ける。暗い背景がないと光が効かず、ただ色が薄くなったように見える。

AIアニメでの使い方

モーションコミックでは、コマ絵の光源部分がすでに描かれている前提で、明るさをゆっくり強める、光源へ寄るなどで光を強調する。今の build_motion_comic.py にグロー処理はない。スクリプトにグロー処理を足すなら、かけるのは光源のあるコマだけに限る。画像生成の発注時に「光源から光がにじむ表現」を指定しておくと、後処理なしでも効果が出る。

この技法を使ったAIアニメ

まだありません。

出典

#撮影#光#特殊効果

関連する技法