アニメ D-11作画と動き
二次的な動き
別名: セカンダリーアクション、secondary action
主となる動作を支える小さな動きを加えて、演技や状況の情報を増やす原則。主動作を邪魔しないことが条件。
どういう技法か
ディズニーの12原則の一つ。歩きながら腕を振る、話しながら指先を動かす、風で髪がなびくなど、主動作に付随する副次的な動きを加える。二次的な動きは、主動作を強調し補うものであって、注意をそらしてはならないとされる。フォロースルーが慣性による受け身の動きなのに対し、二次的な動きはキャラクターの意図や感情が表れる能動的な動きも含む。
なぜ効くのか
主動作だけだと、観客は「何をしたか」は分かっても「どんな気持ちでしたか」は読み取りにくい。小さな付随動作は、性格や心理の手がかりを加える。例えば同じ歩きでも、手の動きが違えば落ち着きや焦りが伝わる。ただし観客の注意は限られるので、二次的な動きが目立ちすぎると主動作が埋もれる。主と従の差を保つことが肝心である。
やり方
- 主動作を先に完成させ、動きの芯をしっかり固める
- 主動作の意味を補う小さな動きを、一つだけ選んで加える
- 二次的な動きは振り幅を小さく、主動作と時間をずらして入れる
- 並べて見て、主動作が一番目立つかを確認する
使いどころ
会話の芝居、待機中のキャラクター、風や環境の存在を示したいとき。止めが多い画面に生気を足したいとき。台詞では言わない感情を、手元や小物の動きでそっと伝えたい場面。
やりすぎ・失敗
二次的な動きが大きく速いと、観客がそちらを見てしまう。主動作と同時に大きく動かすと、どれが主か分からなくなる。意味のない動きを足すと、落ち着きのない人物に見える。
AIアニメでの使い方
モーションコミックでは主の動き(寄り・パン)を一つに絞り、二次的な動きは背景の微速パンやごく弱い明るさの変化など、目立たない変化で表す。コマ絵の段階で、手元や小物に感情が出ている構図を描かせておくと、寄りで二次的な演技を拾える。将来、動画生成を使う場合、余計な動きが出がちなので、動かしてよい部分を限定して指示する。
この技法を使ったAIアニメ
まだありません。
出典
- Twelve basic principles of animation
主動作を強調し気をそらさない副次的な動きという定義
- 12 Principles of Animation
風で髪が動くなど、主動作を補う二次的な動きの例