アニメ D-09作画と動き

弧の動き

別名: アーク、arcs、軌道

生き物の動きは直線でなく弧を描くことを利用し、軌道を曲線で設計して自然さを出す原則。

どういう技法か

ディズニーの12原則の一つ。腕の振り、頭の回転、投げた物の飛び方など、多くの自然な動きは関節の回転や重力によって曲線の軌道を描く。原画と中割りの位置を直線上に並べると機械的になるため、軌道の弧をあらかじめ線で引き、その上に絵を配置する。機械の動きや非常に速い動きは弧が平たくなるとされる。軌道の確認は、動き全体の点検にも役立つ。

なぜ効くのか

人は、動きの軌跡から「何が動かしているのか」を推測する。関節でつながった体は回転運動をするので、弧を描く動きは生き物らしく、直線の動きは機械らしく見える。軌道が滑らかな曲線だと、観客の目は動きを先回りして追いやすい。逆に中割りが弧から外れると、途中でカクッと折れたように見え、違和感の原因になる。軌道の滑らかさは、見る側の予測を助ける。

やり方

  1. 動きの始点と終点を決め、その間を結ぶ弧を下書きで引く
  2. 中割りの位置を、引いた弧の線の上に乗せて描く
  3. 頭・手先など末端の軌道が弧から外れていないか特に確認する
  4. 機械的に見せたい動きだけ、意図的に直線軌道にする

使いどころ

腕を振る、振り向く、物を投げる、跳ねるなど回転や重力の働く動き。人物の芝居全般の点検にも使う。中割りを多人数で分担するとき、軌道を線で共有しておくと動きがそろう。

やりすぎ・失敗

弧が大きすぎると大げさで、ふらついて見える。中割りを原画の直線平均で描くと弧が潰れ、動きが硬くなる。すべてを弧にすると、機械やロボットの硬さが出せず描き分けが消える。

AIアニメでの使い方

モーションコミックのパンも直線で動かすと事務的に感じる。横移動と同時にわずかに寄る、上下にごく小さく弧を描くなど、カメラ経路に曲線を入れると手持ちの呼吸感が出る。ただし文字(字幕)は動かさない。将来、動画生成を使う場合、手の軌道が破綻しやすいので、腕を大きく振る動きの指示は避けたほうが安全である。

この技法を使ったAIアニメ

まだありません。

出典

#作画#12原則#軌道

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