アニメ C-07編集・カット割り
モンタージュ
別名: モンタージュ・シークエンス、ソビエト・モンタージュ
短いカットを重ねて時間を圧縮したり、並べたカットの衝突から新しい意味を生んだりする編集。
どういう技法か
モンタージュには2つの意味がある。1つは、ソ連の映画作家エイゼンシュテインらが理論化した、カットとカットの衝突から新しい意味を生む編集の考え方である。もう1つは、短いカットを続けて長い時間の経過や多くの出来事を数十秒に圧縮する「モンタージュ・シークエンス」で、特訓の日々を音楽に乗せて見せる形がハリウッドの定番とされる。
なぜ効くのか
見る側は、並んだ2つのカットの関係を自分で補って意味を作る。無表情の顔と別の画を組み合わせると、見る側は顔に感情を読み込む(クレショフ効果)。この補完の働きにより、説明の台詞なしに観念や時間の流れを伝えられる。短いカットの連続は、長い時間を体感より短く感じさせる。並べ方によって同じ素材でも意味が変わるので、順序の設計が重要になる。
やり方
- 伝えたい観念または経過する時間を1つ決める
- それを表す短いカットを5〜10個ほど選ぶ
- 変化の順(始め→途中→結果)に沿って並べる
- 音楽や読み上げで全体を1つの流れにまとめる
使いどころ
修行や準備の期間、季節の移り変わり、人物の変化、回想の断片など、長い時間や多くの出来事を短く伝えたいときに使う。説明の台詞を減らしたいときにも有効である。時間の経過を1本の流れで感じさせたいときに向く。
やりすぎ・失敗
並べるだけで変化がないと、ただのスライドショーになる。定番の特訓モンタージュは使い古された型として受け取られることもある。カットの意味が互いにつながっていないと、見る側は何を読み取ればよいかわからない。
AIアニメでの使い方
モーションコミックはコマ絵を並べる形式なので、モンタージュと相性がよい。1〜2秒のカットを連続させ、フェードで柔らかくつなぐ。映像は無音なので、音楽の代わりに読み上げ台本で短いナレーションを1本通すと、ばらばらの絵が1つの流れになる。
この技法を使ったAIアニメ
まだありません。
出典
- Montage (filmmaking)
ソビエト・モンタージュ理論とハリウッドのモンタージュ・シークエンス
- Kuleshov effect
2つのカットの組み合わせが単独より多くの意味を生むことを示した実験