アニメ B-02カメラとショット

フィックス(固定)

別名: FIX、止め、スタティックショット

カメラを動かさずに撮る基本のカット。芝居や台詞に集中させ、動くカットとの対比で緩急を作る。

どういう技法か

フィックスは、カメラの位置も向きも画角も変えないカットである。絵コンテではFIXと書くことが多い。実写では三脚に固定して撮るショットに当たる。アニメでは背景を動かさず、画面内の人物や物だけが動く。画面が安定しているので、見る側は人物の芝居、台詞、画面内の小さな変化に注意を向けやすい。動くカットとの対比で緩急を作る基本の選択肢である。

なぜ効くのか

画面の枠が動かないと、視線は枠の中の動きや変化に集まる。カメラの動きそのものが意味を持たないので、演技や会話の内容が前に出る。また動くカットの間にフィックスを挟むと、落ち着きと緊張の差が生まれ、動きのカットがより強く感じられる。カメラを動かさないこと自体が、見る側に「ここは落ち着いて見てよい」という合図になる。

やり方

  1. 台詞や芝居を見せたいカットはまずフィックスで設計する
  2. 画面内に小さな動き(まばたき、髪、揺れる物)を入れて止まりすぎを防ぐ
  3. 動きの激しいカットの前後にフィックスを置き、緩急をつける
  4. 長いフィックスは、画面内の構図に視線の行き先を用意する

使いどころ

会話、説明、静かな感情の場面、重要な台詞の前後に使う。カメラを動かす理由がないときの基本の選択肢で、迷ったらまずフィックスで設計し、必要なカットにだけ動きを足すとよい。

やりすぎ・失敗

フィックスで何も動かないまま長く続けると、映像が止まったように見える。逆に何でも動かしたくなってフィックスを避けると、画面が落ち着かず、動きの意味が薄れる。カメラの動きで演技不足を補おうとするのも逆効果である。

AIアニメでの使い方

モーションコミックは静止画なので、完全なフィックスは「画像を見せているだけ」に見えやすい。台詞の多いカットでは、ごくわずかな寄り(数%程度)をかけるか、字幕の切り替わりで変化を出す。逆に緊張の場面では、あえて完全に止めて字幕だけを変えると効く。

この技法を使ったAIアニメ

まだありません。

出典

#カメラワーク#固定#緩急

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