アニメ A-02企画・構成・準備
脚本と尺
別名: シナリオ、ペラ
脚本の分量は尺の見積もりに直結する。アニメではペラ(200字)約80枚で30分枠1話分とされることが多い。
どういう技法か
脚本は柱(場所と時間)、ト書き(動作や状況)、台詞の3要素で書く。アニメ業界では200字詰めの原稿用紙1枚を「ペラ」と呼び、30分枠のテレビアニメ1話は本文でペラ80枚前後が目安と脚本家や監督が説明している。実写ではペラ2枚で約1分という換算が知られるが、アニメはト書きが多く、動きの有無で秒数が大きく変わるため、枚数は目安にとどまるとされる。
なぜ効くのか
脚本の分量を早い段階で尺に換算しておくと、コンテ段階で大幅な削りや水増しが起きにくい。台詞は声に出したときの速度でおおよその秒数が読めるが、アクションや間は文字数に比例しない。だから台詞量とト書きの重さを分けて見積もることが、実際の尺に近づくこつになる。見積もりが実際の尺に近いほど、コンテや編集での大きな削りが減り、削られた場面の説明不足という事故も防げる。
やり方
- 柱・ト書き・台詞の三要素で書き、場面ごとに柱を立てる
- 台詞は実際に読み上げ、ストップウォッチで秒数を測る
- 動きの多い場面はト書きの字数でなく、想定秒数を欄外にメモする
- 全体の見積もりが目標尺を1〜2割超えたら、コンテ前に場面単位で削る
使いどころ
企画が固まり、各話や1本の物語を文章にする段階で使う。短い映像ほど1秒の重みが大きいので、読み上げ計測を省かない。依頼された尺が決まっている映像、読み上げやナレーションを伴う映像では、書き終えた時点で必ず尺を試算する。
やりすぎ・失敗
字数だけで尺を決めると、アクション主体の場面で大幅に尺が延びる。逆に台詞を詰め込みすぎると、読み上げ速度が上がり、聞き取りにくくなる。ト書きを省いて台詞だけで書くと、絵を作る側に意図が伝わらない。
AIアニメでの使い方
読み上げボタンは端末の音声合成で台本を読むので、narration.ja.json の台詞は実際に合成音声で読ませて秒数を測る。1本1〜2分なら台詞の総量はかなり少なくなる。音声合成は人間より抑揚が弱いので、1つの台詞は短く切り、字幕の表示時間と読み終わりのずれを確認する。
この技法を使ったAIアニメ
まだありません。
出典
- 余談「文字数」
ペラ200字の定義、30分アニメでペラ80枚前後という目安
- 脚本の実際(アニメの場合)
柱・ト書き・台詞の三要素と、約80枚という基準