漫画 C-04視線誘導・読みの流れ

区切り線のずらしで次のコマを示す

別名: ラインのずらし

コマの縦横の区切り線をそろえず、わずかにずらすことで、次に読むコマを読者に迷わせない。

どういう技法か

コマの形と区切り線の位置によって、次に読むコマを示す技法である。いちあっぷの入門記事は、段ごとに縦の区切り線の位置をずらすこと、見開きでは左右ページの横の区切り線の高さをずらすことを基本として挙げている。小学館の新人向け講座が示す、左右の間白を狭く上下を広くとる間隔の差も、同じく次のコマの方向を示す手がかりになる。

なぜ効くのか

区切り線が十字に交わる所では、読者は右の次に左へ行くか、下へ行くかを選べてしまう。線がずれていてT字に交わるようにすれば、途切れていない線が壁となり、進める方向が一つに決まる。人は連続した線を境界として強く認識するため、線のつながり方が読む経路を物理的に作る。間白の幅の差も、狭い方を「つながり」として読ませる。

やり方

  1. 区切り線が十字に交わる所を作らず、必ずT字にする
  2. 上下の段で、縦の区切り線の位置を少しずつずらす
  3. 見開きでは、左右のページで段の区切りの高さをずらす
  4. 続けて読ませたい方向の間白を狭く、区切る方向を広くする

使いどころ

すべてのコマ割りで基本として使う。特にコマ数の多いページ、変形ゴマや縦長のコマを入れたページで読み順を保証する。ネームが一通りできた後のチェック項目としても使える。

やりすぎ・失敗

格子状に割ると読み順が曖昧になる。ずらす幅が小さすぎると、見た目にはそろって見えて効果がない。区切り線で読み順を作れない時は、フキダシや人物の向きで補うより、コマ割り自体を直すほうがよいとする解説もある。

AIコミックでの使い方

layout JSONを作る時に、コマの角の座標が十字に交わっていないかを自動チェックするとよい(同じx座標の縦線が上下の段でそろっていないか)。compose側でコマ枠を描く前に確認し、そろっていれば数%ずらす。

この技法を使ったAIコミック

まだありません。

出典

#視線誘導#コマ割り#読み順

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