アニメ K-06AI制作での運用
生成画像の一貫性と同一人物の使い回し
別名: キャラクターの一貫性、キャラクター参照
画像生成AIで1枚ずつ作ると人物の顔や服が変わりやすいため、参照画像や設定表で同じ人物に見えるよう揃える工夫。
どういう技法か
画像生成AIは、同じ人物を別のカットで描かせると、顔立ち・髪型・服・体格が少しずつ変わりやすい。対策として、参照画像を渡して人物を寄せる機能を持つサービスがある。fantasist.org が使う Gemini の画像生成では、人物の一貫性を保つための参照画像を、モデルによって4〜5枚まで渡せると説明されている。他社サービスの例として、Midjourney のキャラクター参照も顔・髪・服を寄せられるが、そばかすや服のロゴのような細部までは正確に写せず、実在の人物の写真には向かないと明記されている。
なぜ効くのか
観客は、顔の細部より、髪型や服の色、体格といった大きな特徴で人物を識別する。そのため、大きな特徴が揃っていれば、細部が多少違っても同じ人物として受け取りやすい。逆に服の色や髪型が変わると、別人と誤解される。一貫性の確保は、画像の質以上に物語の理解に直結する。また一貫性が保たれると、観客は顔の違いに気を取られず、芝居と物語に集中できる。
やり方
- 人物ごとに設定表(髪型、髪色、服、体格、特徴的な小物)を作る
- 最もよくできた一枚を基準画像にし、以降の生成で参照する
- 服や髪の色など大きな特徴を、毎回同じ言葉で指示する
- 生成後に基準画像と並べ、別人に見えないか確かめる
- 揃わない場合は、顔が小さく映る引きや後ろ姿のカットで代える
使いどころ
同じ人物が複数のカットに出る作品すべて。特に顔のアップが続く会話シーンでは、ずれが目立つ。シリーズで同じ人物を何話にもわたって使う場合は、最初に基準画像と設定表を固めておくことが重要になる。
やりすぎ・失敗
毎回違う言葉で人物を説明すると、ずれが大きくなる。一貫性にこだわりすぎて、同じ構図の絵ばかりになると単調になる。実在の人物の写真を参照に使うのは、規約や肖像の問題があり避ける。
AIアニメでの使い方
編集部の運用では、AIコミックのコマ絵を再利用するので、一貫性は既存のコマ絵の範囲で揃える。映像化の前に、同じ人物のコマを並べて見比べ、服や髪型が大きく違うコマは使わないか、引きで短く見せる。表情違いが必要な場合も、元のコマから寄りで切り出すことを優先し、新しい絵は起こさない。
この技法を使ったAIアニメ
まだありません。
出典
- Image generation(Nano Banana)
人物の一貫性を保つための参照画像を、モデルによって4〜5枚まで渡せる
- Introducing Character References
他社の例。参照画像で顔・髪・服を寄せるが、細部の再現には限界がある