アニメ K-07AI制作での運用
動画生成AIを使う前の規約確認と検品
別名: 利用規約の確認、生成物の検品
動画生成AIを使う前に規約(肖像・商標・表示義務)を読み合わせ、生成後は実在人物・商標・点滅などを検品する手順。
どういう技法か
動画生成AIのサービスは、それぞれ利用規約や利用方針で禁止事項を定めている。例えば Runway の利用方針は、本人の許可のない人物の画像・映像・音声の使用、なりすまし、知的財産権の侵害を禁じている。OpenAI は Sora で、本人の同意のない肖像の利用を制限し、生成動画に可視の透かしと C2PA のメタデータを付けると説明している。日本では文化庁が「AIと著作権」の考え方やチェックリストを公開している。
なぜ効くのか
生成AIは、学習データの影響で、実在の人物や既存のキャラクター、商標に似たものを意図せず出すことがある。規約に反した利用は公開停止やアカウント停止につながり、似た人物や商標は権利侵害や誤解を招く。また、生成された映像は光の点滅や急な明暗の変化を含むことがあり、光感受性発作の配慮も必要になる。事前の規約確認と事後の検品を手順として固定すると、見落としを減らせる。
やり方
- 使うサービスの利用規約・利用方針を読み、禁止事項と表示義務を一覧にする
- 商用利用・再配布・クレジット表記の条件を確認する
- 生成物に実在の人物や既存キャラクターに似た顔がないか確かめる
- 看板やロゴなど、実在の商標や読める文字が紛れていないか確かめる
- 点滅や急な明暗の変化をコマ送りで確認する
- 確認した日付と規約の版を、制作記録に残しておく
使いどころ
動画生成AIを使う前、および生成した映像を公開する前。サービスの規約が改定されたときも見直す。複数のサービスを併用する場合は、それぞれの条件が異なるため、サービスごとに確認の記録を分けて残す。
やりすぎ・失敗
規約を一度読んだだけで済ませると、改定に気づかない。生成物を等倍でしか見ないと、背景の小さなロゴや顔を見落とす。実在人物に似せる指示は、たとえ冗談でも避ける。透かしやメタデータを消す加工も避ける。
AIアニメでの使い方
fantasist.org では、動画生成AIは規約の読み合わせが済むまで使わず、静止画のモーションコミックで作っている。静止画でも同じ検品(実在人物・商標・文字・点滅)を行い、パンやフェードで点滅に近い効果が出ていないかをコマ送りで確かめる。将来、動画生成を使う場合は、サービスごとの規約の一覧と検品の記録を残してから公開する。
この技法を使ったAIアニメ
まだありません。
出典
- Runway's Usage Policy
無断の肖像利用・なりすまし・知的財産侵害の禁止
- Launching Sora responsibly
本人同意のない肖像の制限、可視透かしとC2PAメタデータ
- AIと著作権
生成・利用段階の考え方とチェックリスト等の公開資料
- Understanding Success Criterion 2.3.1: Three Flashes or Below Threshold
1秒に3回を超える点滅の禁止と、面積・赤色の閾値