アニメ J-03媒体と見やすさ

字幕の読みやすさ

別名: 字幕の文字数、リーディングスピード

字幕を無理なく読めるように、1行の文字数、行数、表示時間、読む速さ、画面上の位置を整える技法。

どういう技法か

字幕は、読む速さの限界を超えると読み切れず、映像も見られなくなる。Netflix の日本語字幕の指針では、通常字幕は横書き1行13字まで、2行まで、読む速さは毎秒4字まで、1件の表示は最短0.5秒とされている。全言語共通の指針では、1件の表示は5/6秒以上7秒以下で、画面の上か下の中央に置き、画面内の文字と重なる場合は読みやすい位置に移すとされる。英語では、BBC の指針が毎分160〜180語を目安としている。

なぜ効くのか

字幕を読んでいる間、観客の目は映像から離れる。文字数が多い、表示が短いと、読み終える前に消えて理解が途切れ、映像も見逃す。逆に表示が長すぎると、読み終えた後に同じ文字が残って邪魔になる。1行の長さを抑えると視線の移動が小さくなり、画面の中央付近に置くと映像と字幕を行き来しやすくなる。字幕の文面も、話し言葉より短く簡潔なほうが速く読める。

やり方

  1. 台詞を字幕用に短く言い換え、1行の文字数の上限を決める
  2. 表示時間は文字数÷読む速さで求め、最短・最長の範囲に収める
  3. 2行に分けるときは、意味の切れ目で改行する
  4. 画面内の文字や重要な絵と重なるカットでは、字幕を上に移す
  5. 難しい漢字にはルビを付けるか、かなに開く

使いどころ

字幕を付けるすべての映像。音なしで見られるSNS動画、外国語の作品、聴覚障害のある観客に向けた作品では特に重要になる。台詞の多い会話劇では、字幕用に台詞を短くする作業が欠かせない。

やりすぎ・失敗

台詞をそのまま全部字幕にすると、読み切れない量になる。カットの切り替わりの直前で字幕が変わると、ちらついて見える。装飾の強いフォントや、背景と同じ色の文字は読みにくい。

AIアニメでの使い方

fantasist.org では字幕を WebVTT で出す。台本の台詞を字幕用に短くし、1行13字前後・2行以内、毎秒4字を目安に表示時間を決める。コマ絵は文字なしで作っているので、画面内の文字と重なる心配は少ないが、顔の上に字幕がかからないよう、顔が画面下にあるコマでは line 設定で上に移す。読み上げの時刻と字幕の時刻は同じにする。

この技法を使ったAIアニメ

まだありません。

出典

#字幕#アクセシビリティ#可読性

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