アニメ J-07媒体と見やすさ

音を出せない環境での視聴

別名: サウンドオフ、消音視聴、字幕前提

電車内など音を出せない場で見られることを前提に、字幕と画面だけで物語が分かるように作る技法。

どういう技法か

スマートフォンでの動画は、音を消したまま見られることが多い。Verizon Media と Publicis Media の2019年の調査では、公共の場では69%、私的な場でも25%が音なしで視聴し、字幕があると最後まで見る可能性が高まると答えた人が80%いたと報じられている。WCAG 1.2.2 は、録画済みの映像に、台詞だけでなく話者や効果音・音楽の情報も含む字幕を付けることを求めている。

なぜ効くのか

音がないと、台詞も効果音も音楽も伝わらず、観客は画面と文字だけで理解しなければならない。2024年の視線計測の研究では、音なしで字幕付き動画を見ると、字幕を読む時間が長くなり、負担が増え、没入感や楽しさが下がることが示された。したがって、音なしでも分かる映像にするには、字幕を読みやすくするだけでなく、画面の演出で情報を補う必要がある。

やり方

  1. 台詞には必ず字幕を付け、話者が分かるようにする
  2. 物語に必要な効果音は[ドアの音]のように字幕で示す
  3. 音楽で伝えていた感情は、表情やカットの尺でも表す
  4. 字幕の量を必要な分に減らし、読む負担を抑える
  5. 音を消した状態で通しで見て、話が分かるか確かめる

使いどころ

SNS・配信で公開するすべての動画。聴覚障害のある観客への配慮としても必須である。通勤中や休憩中など、音を出せない場所で見られやすい短尺動画では、音なしで成立するかを最優先で確認する。

やりすぎ・失敗

音があることを前提に、重要な情報を効果音や台詞だけで伝えると、音なしの観客には伝わらない。字幕を画面の動きの激しい所に出すと、読みにくい。字幕を増やしすぎると、映像を見る余裕がなくなる。

AIアニメでの使い方

fantasist.org の映像はもともと無音で、読み上げは閲覧者が押したときだけ動く。つまり「音なし視聴」が標準であり、字幕だけで物語が完結するように台本を書く。効果音が物語に必要な場合は字幕で[ ]を使って示す。読み上げを押した人には同じ字幕が読まれるので、字幕の文章は読み上げでも自然に聞こえる書き方にする。

この技法を使ったAIアニメ

出典

#アクセシビリティ#字幕#媒体

関連する技法