アニメ A-06企画・構成・準備
設定(キャラクター・美術・色彩)
別名: キャラ表、美術設定、色彩設計
人物の見た目、舞台の姿、使う色を資料として固定する工程。多人数でも同じ絵に揃えるための基準になる。
どういう技法か
設定は作品の見た目の基準資料である。キャラクター設定(キャラ表)は三面図や表情集、基本動作などで人物の形を示す。美術設定は建物や部屋、小道具などの舞台を描き、美術ボードで空気感や色調を示す。色彩設計は人物や物の色を決めて指定表にまとめ、昼・夕・夜などの場面ごとの色も管理する。色指定はそれを各カットに割り当て、彩色の正しさを検査する。
なぜ効くのか
アニメは多人数の分業なので、同じ人物を描いても人によって顔や色がばらつく。設定資料があると、全員が同じ基準を参照でき、見る側は同じ人物・同じ場所だと迷わず認識できる。色は雰囲気を大きく左右するため、物語や人物の心理を踏まえて一元管理すると説明されている。資料の段階で揺れを抑えておくと、下流での修正が大幅に減る。
やり方
- 人物ごとに正面・横・後ろの三面図と表情集をつくる
- 身長差や服装の細部を並べた比較表を用意する
- 主な舞台の外観・間取り・小物を描いた美術設定をつくる
- 人物と舞台の基本色を決め、時間帯ごとの色替えを表にする
- 全資料を一か所にまとめ、全員が同じ版を参照する
使いどころ
繰り返し登場する人物や場所があるすべての作品で使う。話数が多い作品や、複数の人・ツールで絵を作る場合ほど重要になる。作品の準備段階で最初に固め、新しい人物や場所が出るたびに追加する。途中から参加する人への引き継ぎ資料にもなる。
やりすぎ・失敗
設定を細かくしすぎて描けない(生成できない)デザインにするのは失敗である。キャラクターデザインには手で描き続けられる簡潔さが求められるとされる。資料の版が複数出回ると、かえって揺れが増える。
AIアニメでの使い方
画像生成AIは同じ人物の一貫性に弱いので、設定資料の価値が特に大きい。人物ごとの参照画像と、髪型・服・色を短い語で固定した記述を用意し、毎回同じ文言で発注する。色はコマ絵の段階で揃えておき、モーションコミック側では色を触らない。将来、動画生成を使う場合も、同じ参照画像を渡す。
この技法を使ったAIアニメ
まだありません。
出典
- キャラクターデザイン
三面図・表情集などの設定画が分業での統一の基礎になる点
- アニメの色彩設計・色指定とは
色彩設計と色指定の役割、色が作品の雰囲気を決める点
- アニメができるまで
設定・デザイン工程にキャラ・メカ・イメージボード・色彩設計が含まれる点