漫画 K-04AI制作での運用
崩れやすい手・文字・細部を避ける構図
別名: 破綻を避ける構図
生成で崩れやすい手の指、小さな文字、細かい機械などを、構図と演出で目立たせずに済ませる。
どういう技法か
画像生成で破綻しやすい部分を、構図の段階で避けたり小さくしたりする運用である。拡散モデルが生成する手は、指の数が多い・少ない、長さが不自然といった崩れが起きやすいことが研究で報告されている。手が主役でない場面では、手をポケットや袖、物の陰に入れる、画面の外に出すなどして描かせない。文字や細かい部品も同様に扱う。
なぜ効くのか
読者は人の体の形の小さなずれに敏感で、指の本数の違いなどは不気味さとして強く感じられる。一か所の崩れが、コマ全体の信頼を損ねる。崩れやすい部分を最初から画面に出さなければ、作り直しの回数が減り、全体の品質が安定する。手の崩れは修正にも時間がかかるため、避けられるなら最初から避けるのが効率的である。見せない工夫は演出の一部でもある。
やり方
- 手が演技に必要なコマと不要なコマをネームで分ける
- 手が不要なコマでは、手を画面外・物の陰・袖の中にする
- 手が必要なコマは、手の形を一つに決めて具体的に書く
- 細かい機械や文字の多い小物は、ぼかした背景に置く
使いどころ
すべての発注で考える。特に物を持つ、指さす、握手するなど手の演技がある場面、機械や道具を扱う場面では、発注前に構図を検討する。群衆や遠景の人物の手も崩れやすいので、人数の多い場面でも注意する。
やりすぎ・失敗
手を毎回隠すと、人物の演技が乏しく不自然になる。手を隠すために構図が不自然になるなら、手を見せて作り直すほうがよい。崩れを後から手で直す場合は、画風が合っているかを確認する。
AIコミックでの使い方
発注書に「両手はポケットの中」「右手だけ見える、指は5本、軽く握る」のように手の状態を明記する。編集部の運用では、検品で必ず指の数を数える。手の演技が要るコマは複数の候補を生成し、最も崩れの少ないものを選ぶ。
この技法を使ったAIコミック
まだありません。
出典
- HandCraft: Anatomically Correct Restoration of Malformed Hands in Diffusion Generated Images(2024)
生成画像の手は指の過不足や長さの不自然さが起きやすい
- TextDiffuser: Diffusion Models as Text Painters(NeurIPS 2023)
拡散モデルの生成画像では文字が正確に描かれにくい